檀ふみ「独身会」メンバーが自分1人だけになりそうで…
2022年9月19日 10:00
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配信より
東スポWEB
【今週の秘蔵フォト】清楚さと品の良さと知性が服を着て歩いているような稀有な女優が檀ふみだった。
1972年12月に高倉健主演の「昭和残侠伝 破れ傘」で女優デビュー。74年6月には萩原健一主演の名作「青春の蹉跌」に出演すると一気に人気が急上昇。73年からはNHKの人気クイズ番組「連想ゲーム」の赤組レギュラー解答者に抜てきされており、人気は全国的なものとなった。同番組の解答者は実に15年間も務めた。
77年10月12日付本紙には、当時TBS系「華麗なる刑事」に出演中で、11月からヒロインを演じた中村雅俊主演の日テレ系「俺たちの祭」放送直前の檀のインタビューが掲載されている。
「この前、ある監督さんに『ふみちゃん、キレイになったね。ほのかな思いを寄せている人でもいるんじゃないんですか』って言われたんです。『いませんよ』って答えましたけど」と品のいい笑顔で答えた。
当時23歳で慶応大学経済学部経済学科に在籍中。高校時代の友人と「独身会」を作ったが、次々とメンバーが抜け、当時は2人だけとなり、自然と会長になってしまったという。「もう1人の友達が、最近バカな恋をしてしまいましたって手紙をよこしたんです。副会長から名誉小使い員にしました。でももうそろそろ彼女も大学卒業でしょう。就職したりすると結婚も考えるでしょうし…」とメンバーが自分1人になる可能性に憂いの表情を見せた。
父親は言うまでもなく作家の故・檀一雄氏。記者は「生来の美ぼう、血筋の良さからくるおおらかさ、知的なムード。もし本人が本気になれば本格的なスター女優になることは間違いない」と記している。
それでも檀は「でも映画界は今、大作主義でしょう。私の出番はないみたいですよ。これくらいに生活できれば、合格点をつけられるなあ…」とあくまでマイペースを貫く姿勢を見せた。
それでもその後も映画やドラマで引っ張りだことなり、93年「わが愛の譜 滝廉太郎物語」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。清楚で美しいたたずまいで今でも変わらないまま、現役を続けている。
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