
武内和久・北九州市長
任期満了に伴う北九州市長選は5日投開票され、無所属新人で元厚生労働省室長の武内和久氏(51)が、元国土交通省職員の津森洋介氏(47)=自民、立民、公明、国民推薦=ら無所属新人3人を破り、初当選を果たした。
主な与野党が相乗りした津森氏との事実上の一騎打ちを制した。投票率は過去最低だった前回(33.48%)を上回る38.50%だった。
同市長選は、4期16年で退任する北橋健治市長(69)の市政運営の路線を継承するか刷新するかなどが争点となった。武内氏は同日夜、支援者らを前に「市の持っている力をもう一度引き出し、成長軌道に乗せる」と述べた。
武内氏は、政党に推薦を求めない「市民党」をアピール。市政刷新と行財政改革の断行を訴え、幅広い支持を集めた。選挙戦では一部の自民党市議らが応援に回った。
津森氏は、北橋氏から実質的な後継指名を受け、組織戦を展開。インフラ整備の推進などを主張したが、及ばなかった。
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