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あす22日(木)夜~26日(月)頃にかけて、前回よりも強い寒波が長く影響するおそれ。日本海側を中心に大雪となり、北陸など再び24時間で1メートル近い大雪のおそれ。寒気の動きが遅いため、4日間くらいの長期戦に。大雪やふぶきによる車の立ち往生や停電のリスクが高まるため警戒が必要です。
前回より強い寒波 長く影響
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22日(木)夜~26日(月)頃にかけて日本付近は強い冬型の気圧配置となるでしょう。日本付近の上空約5000メートル付近には、北日本から東日本でマイナス39℃以下、西日本でマイナス30℃以下の強い寒気が流れ込む見込みです。上空5000メートル付近でマイナス36℃以下の寒気が入ると大雪の目安と言われますが、今回はマイナス39℃以下の更に強い寒気が流れ込む予想です。 また、上空1500メートル付近でマイナス6℃以下の寒気(平地に雪を降らせる寒気)は日本列島をすっぽりと覆うでしょう。
警報級となる可能性のある期間
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22日夜~26日頃にかけて、日本付近は強い冬型の気圧配置となり、前回(18日~20日)よりも強い寒波が長く影響する見込みです。北日本~西日本の日本海側を中心に、4日間くらい大雪やふぶきによる交通障害などに警戒が必要です。
再びJPCZ発生か
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北海道や東北の日本海側から九州は広く雪が降る予想です。
JPCZ(※)が再び発生する可能性があり、東北から北陸を中心に再び平地でも大雪となる恐れがあります。
今回(18日~20日)、立ち往生が発生した新潟県だけでなく、富山県や福井県などでも発生する可能性が高いので警戒が必要です。風も強まり、ふぶいて見通しの悪くなる所もあるでしょう。
電線に雪が着き、停電が発生する可能性もあります。懐中電灯や暖を取るものを用意しておくとよいでしょう。
太平洋側も東北や近畿、四国など雪雲の流れ込む所がありそうです。
特に、降雪量が多くなるのが北陸地方や東海(岐阜県の山沿い)地方、
中国地方です。前回(18日~20日)あまり降らなかった地域でも、今回はドカ雪になるおそれあるため警戒が必要です。
※JPCZとは、シベリアから流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分し、その風下である日本海で再び合流することでできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。
北陸など再び1メートル近い降雪か
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22日18時~23日18時までの24時間に予想される降雪量は、多い所で、北陸地方で70~90センチ。
その後、更に雪は続き、23日18時~24日18時までの24時間に予想される降雪量は、多い所で、北陸地方や東海地方で60~80センチの予想です。
その後も長期間、冬型の気圧配置が続くため、降雪量はさらに増える所があるでしょう。
雪に慣れている地域でも除雪が追い付かないほどの大雪が、22日夜~26日頃にかけて丸4日間ほど続く恐れがあります。
暴風や高波にも警戒が必要です。
大雪による交通障害に警戒し、停電などへの備えは万全に行いましょう。
日本気象協会 本社 福冨 里香
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12月18日に発生した東海道新幹線の停電 原因は異なる電流の架線が接触しショートか(CBCテレビ) - Yahoo!ニュース
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12月18日、東海道新幹線で停電が発生し、東京駅~新大阪駅間で運転が見合わせになった問題で、JR東海は架線の部品が別の架線に接触したことが原因とみられると発表しました。
【写真を見る】12月18日に発生した東海道新幹線の停電 原因は異なる電流の架線が接触しショートか
12月18日、東海道新幹線で愛知県の豊橋駅~名古屋駅間で発生した停電では、東京駅~新大阪駅間で、最大約4時間に渡って運転が見合わせとなりました。
この問題を巡っては、愛知県安城市内の下り線で、車両に電力を供給する「トロリ線」を吊り下げるための「吊架線(ちょうかせん)」が切れていたことが分かっています。
JR東海は停電の原因について、トロリ線と「吊架線」を繋ぐワイヤが、何らかの原因で破損し、破損したワイヤが、平行して架かる異なる電流のトロリ線と接触し、ショートを起こしたことが原因とみられると発表しました。
「吊架線」もその際に切れたと見られています。
JR東海では引き続き、ワイヤが破損した原因を調査していくとともに、現在は東京駅~新大阪駅間で、同様の構造の56か所で緊急点検を実施していて、多くの人が利用する年末までには完了させたいとしています。
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