新型コロナ全数把握見直し・医療機関「業務量増えるのでは?」
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新型コロナ全数把握見直し・医療機関「業務量増えるのでは?」(tysテレビ山口) - Yahoo!ニュース
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どう変わったかというと、これまでは、発生届けの対象が陽性となった全員だったのに対し、きょうからは、重症化リスクの高い人に限られます。
一時は1日に3000人を超える人が陽性になっていたことを考えると負担はかなり軽くなりそうですが、新たな不安も出てきているようです。
運用の見直しが始まりましたが、山口市の医療機関からは「業務量が増えるのでは?」と不安視する声が上がってます。
山口市医師会の会長を務める成重院長です。
なりしげ循環器内科・成重隆博院長「保健所の業務がこれだけ大きく軽減されると思うが、逆にわれわれの負担が増えることになっている」
きょうから県内でも全数把握が見直されました。
発生届の対象となるのは、65歳以上の高齢者や妊婦など、重症化リスクの高い人に限られます。
その一方で、県から医療機関に国のシステム「HER―SYS」で報告するよう依頼がありました。
この病院ではこれまで、紙の発生届に記入してファックスで保健所に送っていました。
保健所が「HER―SYS」に入力する流れでした。
紙に記入する手間、保健所が「HER―SYS」に入力する手間は省けますが、医療機関には悩みもあります。
慣れない「HER―SYS」への入力に新たな手間が発生することです。
1人分を入力するのに20分はかかるだろうと見ています。
さらに、気になることとして院長が挙げたのが、発生届の対象外となる自宅療養者です。
これまでのような保健所の健康観察などのフォローがなくなる中、県の「自宅療養者フォローアップセンター」で十分で適切な療養ができるかを心配しています。
そして、フォローアップセンターに関する説明を病院が担うことも、業務量の増加につながると指摘しています。
なりしげ循環器内科・成重隆博院長「これから冬にかけて発熱患者も増えてくるので、かなりどこの医療機関も業務量が多くなって大変になるのでは」
成重院長は、第8波や新たな株の出現が懸念される中、今後の見通しが全く立たないと述べました。
テレビ山口
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