山口市活断層でフライング回答 市長発言と矛盾
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山口市活断層でフライング回答 市長発言と矛盾(yab山口朝日放送) - Yahoo!ニュース
山口朝日放送
山口市新庁舎建設をめぐる活断層の再調査で、山口市は報告書の遅れを理由に8月31日に予定していた回答の表明を延期しました。
その一方で市は8月29日に「活断層は認めらなかった」という趣旨の回答書を再調査を求めていた地質学者に送っていたことが分かりました。
山口市役所の新庁舎整備区域には活断層の存在が指摘されていましたが、山口市は2019年、「活断層はない」とする調査結果を発表しました。
しかし、今年3月、市内の地質学者らが調査結果には不備があるとして、第三者委員会を設置して調査内容を検証するよう求めていました。
要請を受けた市は山口大学に再調査を委託し、山口大学は8月31日までに市に報告書を提出する予定でした。
しかし、報告書の提出が間に合わなかったとして、市は31日に予定していた「回答」を延期しました。
(山口市・伊藤和貴市長)
Q現時点では市としてはなんら判断はしていないということか?
「そうですね、はい。あくまでも報告書を正式に受領してからと、やはり最終的なジャッジは正式な報告書を待ってからというふうに考えております」。
しかし、市は8月29日に「活断層は認められず第三者委員会も設置しない」という趣旨の回答書を地質学者に郵送していたことが分かりました。
(市に要請を出していた 山口大学大学院・金折裕司元教授)「担当者の方からは回答書を出しましたと、その上の市長はそれについては存じ上げないという、なんか矛盾が生じているというのは何か組織の中でうまく意思の疎通とかできていない感じもしますね」。
報告書の提出より前に回答書を送った市の担当者は…。
(山口市総務部本庁舎整備担当・阿野浩二次長)
「(山口大学から)報告書を正式に頂く前に(回答書)を出したということについては、市長の発言したことと違うことなので、それは我々の事務処理の誤りだと思っています」。
伊藤市長は山口大学から報告書を受け取ったうえで来週にも改めて見解を表明すると話しました。