気象庁が会見 大雨「地盤さらに緩む可能性」 北海道・震度5強
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気象庁が会見 大雨「地盤さらに緩む可能性」 北海道・震度5強(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
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北海道で震度5強の地震が発生したことを受け、記者会見を開いた気象庁の鎌谷紀子・地震津波監視課長=東京都港区で2022年8月11日午前2時59分、安藤いく子撮影
11日午前0時53分ごろ、北海道中川町で最大震度5強を観測する地震があった。
気象庁によると震源地は宗谷地方北部で、震源の深さは4キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・4と推定される。
18分前の同日午前0時35分ごろにも、中川町で震度5弱の地震があった。
同庁の鎌谷紀子・地震津波監視課長は記者会見で「大きな地震が浅い所で起きた。
そういう場合は大きな地震が引き続いて起こることがある」と話し、約1週間は5強程度の地震に注意するよう呼び掛けた。
これらの地震による津波はなかった。
北日本に停滞した前線の影響で、中川町やその周辺では8~9日の24時間降水量が観測史上最多を更新する大雨が降った。
鎌谷課長は「強い揺れで、緩んでいた地盤がさらに緩む可能性がある」として、土砂災害に注意するよう求めた。
今回の地震の震源から北西に約30キロ離れた場所では6月20日と今月4日にM4級、最大震度4の地震が発生し、地震活動が活発になっている。
また、西約20キロにはサロベツ断層帯がある。2016年の熊本地震ではM6・5の地震が発生した2日後に近くの活断層でさらに大きな地震が発生した。
鎌谷課長は「可能性は低い」としながらも、サロベツ断層帯で大きな地震が発生した場合は「震度6強以上の強い揺れが予想される」と述べた。
【安藤いく子】
午前0時53分ごろに発生した地震による各地の主な震度は次の通り。
震度5強=北海道中川町
▽震度4=遠別町、猿払村、豊富町、幌延町
▽震度3=稚内市、音威子府村、初山別村、天塩町、浜頓別町、中頓別町