旧統一教会との関係「静観」 自民執行部に身内から疑問の声
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旧統一教会との関係「静観」 自民執行部に身内から疑問の声(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
自民党本部=東京都千代田区で
自民党は多くの所属議員が旧統一教会や関連団体との関係を取りざたされる中、組織的な関係を否定し、各議員の説明にゆだねる姿勢に終始している。
だが、野党は追及の構えを強めており、党内からは「党としての対応」を求める声が出始めている。
茂木敏充幹事長は2日の記者会見で、旧統一教会や関連団体との「組織的関係」を改めて否定し「個人の政治活動はそれぞれの議員が適切に説明を行うべきだ」と強調した。
岸田文雄首相も7月31日に「(各議員が)丁寧な説明を行っていくことは大事だ」と語るにとどめた。
党執行部は実態調査に踏み切ることに否定的だ。
「旧統一教会と知らずに付き合っていた議員が多い。線引きは非常に難しい」(中堅議員)との指摘や、「個人の信教の自由の問題にどこまで踏み込めるのか」(福田達夫総務会長)といった声があるためだ。
だが、党と旧統一教会との「関係」が世論の注目を集める中、党関係者は「しばらくは責められ続けるだろう」と漏らす。
同党重鎮議員は「安倍晋三元首相や安倍派の支援団体であった可能性は高い。
これだけ多くの関係者がいながら『党として関与していない』と言うのは無理がある」と執行部の対応を批判した。
自民とは対照的に、野党では立憲民主党や日本維新の会が所属議員への調査結果を2日にそれぞれ公表し、複数の議員に旧統一教会に関連する会合への出席や祝電を送るなどの「接点」があったと明らかにした。
立憲はこの結果を受け「自民ほど深い関係はなかったことが確認できた」(中堅議員)と判断し、自民に対する追及を本格化させる構えだ。
週内にも、省庁担当者らを招致したヒアリングを開く予定で、自民の下村博文前政調会長が文部科学相だった15年に文化庁が統一教会からの名称変更を認めた経緯などを調査対象とする。
旧統一教会問題では共産、社民両党がそれぞれ追及チームなどを設置している。
関係者によると、立憲は他の野党に対し「合同ヒアリング」の実施を既に打診しており、政権追及で連携を強めたい考えだ。
【李舜、宮原健太】
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青森県に線状降水帯 土砂崩れ、冠水相次ぐ
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青森県に線状降水帯 土砂崩れ、冠水相次ぐ(Web東奥) - Yahoo!ニュース
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流木が押し寄せた藤島川河口付近=3日午後2時24分、外ケ浜町三厩藤嶋
台風6号に由来する温かく湿った空気が流れ込んだ県内は3日、複数箇所で大雨となり、各地で被害が出た。
青森県で初めて線状降水帯が発生し、深浦町などで最大1時間降水量が観測史上最大を記録。各地で土砂崩れや冠水被害が相次ぎ、交通機関が乱れた。
十和田市法量地区では冠水により一時道路が寸断された。県などによると、同日午後11時現在、人的被害は確認されていない。
青森地方気象台によると、3日未明に大雨警報が発表され、午前7時50分ごろに深浦町付近で線状降水帯が確認された。
深浦で91.5ミリ、十和田市休屋で45.5ミリと最大1時間降水量が観測史上最大を記録した。
同気象台は「大雨による地盤の緩み、山間部からの増水が見込まれ、土砂災害や河川の氾濫への警戒が必要」としている。
県によると、大雨で国道339号が通る外ケ浜町三厩梨ノ木間や中泊町小泊、同町小泊の権現崎線、今別町奥平部の国道280号で土砂崩れが発生した。
外ケ浜町では複数の住宅が半壊し、今別町でも一部損壊が見られた。
冠水被害を深浦町や外ケ浜町、中泊町、むつ市、八戸市、十和田市、六戸町、おいらせ町、野辺地町、東北町、六ケ所村で確認した。
また、つり橋崩落により、平川市の山荘に取り残された孤立者1人を県警ヘリ「はくちょう」が救助した。
農林水産関係などの被害状況は調査中。
県道路課によると、事前通行規制や大雨での土砂流出・道路冠水、落石の恐れなどがある県内39路線を規制。一部解除した路線を除き、18路線で解除未定としている。
東北電力ネットワーク青森支社によると、黒石市やおいらせ町など県内各地で計1195戸が停電。同日午後5時50分までに全て復旧した。
県は3日午前6時半に県災害対策本部を設置。外ケ浜町と今別町、むつ市に職員を派遣し、情報収集した。
県内の23市町村は対策・警戒本部を設置し、21市町村で避難指示、高齢者等避難を発令。少なくとも計2万6037世帯7万7547人が対象となった。322人が避難した。
また、国土交通省青森河川国道事務所は災害対策支援支部「警戒体制」を設け、国道巡回を実施し、県へ職員を派遣した。
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