公務も候補もそっちのけ?(京都に応援に入る日本維新の会の吉村洋文副代表=央、右は、前原誠司国民民主党代表代行))/(C)日刊ゲンダイ
「京都府知事よりも大阪府知事の方が京都におるんちゃう?」
現地ではそんな冗談も飛び交うほど、大阪府の吉村知事が京都に入り浸っている。
別に祇園に通っているわけではなく、目当ては参院選の選挙活動だ。
日本維新の会には「政調会長」が2人も…言うことバラバラで不仲という“特殊な体制”
「改選2議席の京都選挙区に今回、日本維新の会が本格参戦。
新人候補の楠井祐子氏が地元選出で国民民主党の前原誠司・選対委員長から全面支援を受け、立憲現職の福山哲郎前幹事長、自民新人の吉井章氏と激しく競り合う大混戦です。
維新が全国政党を目指す上で、大きな課題は『京都の壁』を乗り越えること。
京都を『最、最、最、最重点区』と位置づけ、維新副代表で人気者の吉村知事をジャンジャン現地に投入しています」(現地メディア関係者)
吉村は6月30日も京都府内の3カ所で楠井の横に立った。候補自身の演説はソコソコで終わり、吉村は2倍以上の時間をかけてシャベリ倒す。
1日は公務そっちのけで東京の候補の応援に入るが、公示後6月30日まで「公務日程ゼロ」の平日4日間はすべて京都入り。
酷暑の中、公示日の7カ所をはじめ、計18カ所で応援演説をこなす熱の入れようだ。
ライバル陣営の幹部も「残念ながら、ウチの支援者も『吉村ハンに会いたい』と言うて演説を見に行きよる」と嘆くが、問題は得票につながるかどうかだ。
「吉村ハンは大阪の『身を切る改革』をアピールするたび、いつも『京都市の財政難』を引き合いに出す。
常に『このままやったら財政破綻する』『市営地下鉄の値段も上がる』と言うてから、『でも、大阪も維新の会ができる前はヒドかった』
『破綻寸前の大阪を立て直し、増税はしていません。改革で財源をつくった』と必ず自慢話を始めるんですわ。
火曜日にはわざわざ京都市役所の前で、まだ職員が働いている時間帯に同じ話をしとった。
なんか京都が大阪にバカにされているようで、いい気はせん」(地元有権者)
京都府民は「プライドの高さは日本一」と称されるだけに、反感を買うような吉村演説は選挙に逆効果やないか?
「京都では維新が、なりふりかまわず猛追」自民・小淵優子氏
配信より
「京都では維新が、なりふりかまわず猛追」自民・小淵優子氏(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
配信より

街頭演説で手を振る、自民党の小淵優子組織運動本部長=2022年7月1日午前11時33分、京都府長岡京市、白見はる菜撮影
■自民党・小淵優子組織運動本部長(発言録)
組織運動本部長として、ちょっと情勢をご報告させていただきたいと思います。
みなさんは報道などで見られていると思いますけど、この参院選、与党に関してずいぶん優位に立っているようなお話がありますけれども、決してそんなことはありません。
京都の自民党公認候補が相手にしているのは、野党の知名度があるベテラン。
そういう強敵を相手にしているわけであります。そしていまですね、維新がすごい勢いで、もうなりふり構わず猛追をしてきているという状況があり、本当に決して気が許せない。
そういう選挙となっております。
(京都府長岡京市の街頭演説で)
朝日新聞社