連節バスと専用車線で最短15分、神戸空港-新幹線アクセス強化 3年後にもBRT導入方針
 
2017.11.19 08:39更新 、産経新聞 配信より
 
 神戸空港と新幹線のJR新神戸駅とのアクセスを強化しようと、神戸市がこの区間で、専用車線に連節バスを走らせる「バス高速輸送システム(BRT)」を導入する方針であることが18日、分かった。導入すれば、最短15分での移動が可能になる。神戸空港は来年4月の民営化で関西国際、大阪(伊丹)両空港との一体運営が始まり、今後の需要拡大が期待される。神戸市は早ければ3年後に導入し、神戸空港の活性化につなげる。
 
 新神戸駅から神戸空港までの約8キロは現在、市営地下鉄とポートライナーを乗り継ぐ必要があり、所要時間は約30分。特に通勤客らで混雑する朝夕は、大きな荷物を抱える空港利用者が乗車しにくい状況になっている。
 
 一方、BRTは2両のバスをつないだ連節バスを使用し、交通渋滞を避けられる専用車線や優先信号を道路に整備。バス運行の輸送力と高速性を高める。導入で新幹線への乗り換えが促進されれば、外国人観光客でにぎわう大阪や京都のほか、中国地方などからの利用者増加も期待できる。
 
 市はBRTの本格導入に向けて今年7月、三宮地区から神戸空港までのルートで5日間の社会実験を実施。116人乗りの連節バスを一般道路で試験運行し、1日2往復走らせた。車内が広く乗り降りがしやすいと利用者から好評で、来年度は専用車線や優先信号導入も視野に入れた本格的な試験を計画している。
 
 新神戸駅とのアクセスで市が想定するルートは、三宮地区と人工島のポートアイランドを結ぶ港島トンネルを利用。トンネルから空港までの約5キロは大部分が片側4車線と広く、このうちの1車線をBRT専用にすることが可能だ。信号も制御することで短時間で島を通過できる。

 
神戸空港は現在、国内線限定で1日の発着枠が30往復、運用時間が15時間に制限されているが、来年4月からの3空港一体運営で制限緩和が期待されている。関西財界や自治体でつくる「関西3空港懇談会」も再開され、将来的な国際化への議論も見込まれる。
 
世界200都市で運行
 
 BRTはバス・ラピッド・トランジット(Bus Rapid Transit)の略。複数のバス車両を連結するなどして大量輸送する交通システムだ。環境負荷も小さく、神戸市だけでなく全国の自治体で導入の機運が高まっている。
 
 海外では以前から実用化されており、公共交通網維持や利便性向上の切り札として期待されている。本格的なBRTは1974(昭和49)年にブラジル南部のクリチバ市で初めて実用化された。その後、欧米諸国を中心に導入が進み、現在は世界約200都市で運行されている。
 
 国土交通省によると、今年4月時点で国内では16市村が運行。東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市では平成24年から鉄道の廃線跡を専用車線として活用している。関西国際空港でもターミナル間の移動に連節バスを導入。ただ、渋滞対策から一般車とのすみ分けが困難で、専用車線の整備が進まないケースもある。
 
私のコメント :  平成30年12月4日、兵庫 神戸空港と新幹線のJR新神戸駅とのアクセスを強化しようと、神戸市がこの区間で、専用車線に連節バスを走らせる「バス高速輸送システム(BRT)」を導入する方針であることが平成29年11月18日、分かった。導入すれば、最短15分での移動が可能になる。神戸空港は来年4月の民営化で関西国際、大阪(伊丹)両空港との一体運営が始まり、今後の需要拡大が期待される。神戸市は早ければ3年後に導入し、神戸空港の活性化につなげる。
 
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