上田温泉電軌デナ200形電車は、上田交通の前身事業者である上田温泉電軌(のち上田電鉄から上田丸子電鉄を経て上田交通へ改称)が1928年に新造した電車です。
戦後の一斉改番に際してモハ5250形と改称・改番され、新造から廃車まで一貫して別所線で使用された車両は、扉脇の戸袋窓が楕円形になっている独特の外観から、鉄道ファンのみならず地元利用者の間でも「丸窓電車」の愛称で親しまれました。
上田市の別所線存続プロジェクト「アイプロジェクト」のキャラクター「まるまどくん」は本形式がモデルとなっています。
1986年10月1日の別所線の1,500V昇圧の前日に運用を退きました。
上田発の最終電車である21時25分発の別所温泉駅行きにモハ5251-モハ5252の2両編成が充当され、上田駅での式典のあと満員の乗客を乗せて、22時07分に別所温泉駅の1番ホームに到着しました。
22時30分頃にモハ5251-モハ5252は別所温泉駅の留置線(その後保存された位置)に自力回送され、パンタグラフを降ろしそのまま静態保存されました。
モハ5251・モハ5252は当初、別所温泉駅で電車博物館として車内を一般公開していましたが、その後はイベント時などに限って公開されました。
2両とも老朽化が進んだことから、モハ5252は塗装や補修を行ったうえで資料館として整備する一方で、モハ5251は解体処分する方針であることが明らかとなりました。
しかし、解体作業着手以前に希望者が現れれば無償で譲渡すると発表され、これを受けて全国から19件の応募があり、上田電鉄が審査を行った結果、地元上田市のさくら国際高等学校に譲渡され保存活用されることとなり、2011年4月16日未明に同校敷地内に搬入され静態保存されています。