知らないうちに娘に告知されたら大変と思い
『娘には病名もグレードも告知しません。
ご配慮お願いします。 〇〇の母』
と書いたメモをナースステーションに持って行きました。


「周知しますね」
と看護師さんが受け取ってくれました。


ほどなく、
「保険適用外の検査があって
金額のことで親御さんと話したい。
お母さんだけ来てもらえますか」
と呼ばれました。


メチオニンPETの説明を聞いてから、本題へ。



「娘は脳腫瘍だということは知っています。
でもそれ以上のことは話しません。
正式な病名やグレードも伝えないです。
よろしくお願いします」



了承してもらえると思っていましたが…



A先生
「17歳といえば、ほぼ大人と同じです。
小さなお子さんと違い、大抵のことは理解できます。
自分がどんな治療を受けているのか
きちんと理解した上で治療に臨んでもらいたい。

お子さんと我々医療者が
同じ方向を向いていないと
いい治療ができません。

脳腫瘍ということ以外、話さないというのは
難しいです。

治療は根治を目指すものではないです。
だから、『よくなるからね、治るからね』
と言って、そういう方向に向かってしまうのではなく
ある程度、よくならないということを
受け入れていかないといけないときもあります。

今後治療していく上で、お子さんにもいろいろ選択してもらうことがあるかもしれません。

そういう時に、何も知らないと
我々と同じ方向を向くことができないと思います。
だから、完治はないことは話した方がいいです」



B先生
「正式な病名やグレード、予後については話さなくていいと思います。
いまどきネットで調べれば病名などから何でもわかってしまいますしね。

つらい内容を聞いたとき、絶望や否定をしてから受け入れていくという過程をたどると言われていますが、その期間も人それぞれ。
お子さんが絶望したままになってしまってはいけないですからね。

でも、一緒にがんばっていくために
完治はないこと
良性ではないことは話しましょう」


先生から娘に話してもらうことになりました。