【青春18きっぷ】名松線 奇跡のローカル線を完乗 後編  | 旅行趣味者の紀行ぶろぐ

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更新は二・三週間に一回ほどです。旅行し次第、記事を書くので投稿はやや不定期です。
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  名松線上り列車で一志駅まで

普通 松阪行
 
前編はこちら↓
2023年夏の18きっぷ名松線の旅、後編です。伊勢奥津の周辺を散策し、駅に戻ってきました。
すでに上りの列車が停車していたので少し時間は早いですが、乗っておくことにします。席も早めに確保しておきたいところです。
乗車してみると、まだ車内には誰も居なかったので、車内を見て回ります。
 
車内の様子
晩夏の青空
 
15時8分、伊勢奥津駅を発車。伊勢奥津発車時点では乗客は私のほかに3~4人ほどでした。
列車は再び雲出川の渓流に沿ってゆっくり走ります。
 
走行中の車内
雲出川の渓流が車窓から見える
 
速度は出ませんが、木々や山肌が迫るところを走るので、迫力は大きいです。
車窓からは雲出川の美しい渓流が見えます。まさに自然の中を縫うようにして走るような感じです。
 
だいぶ下ってきたところ
 
窓枠に肘を掛け、頭を傾けて進行方向を眺めてみたところです。
車窓から流れる景色を眺めつつ、ぼーっといろんなことを考えたり、考えなかったり、、、。
このような時間はとても大切ですが、何事もスピード化、効率化が進む現代では貴重だと思います。
これぞ、急がないゆったりとした18きっぷ旅の良さの一つだと思いました。
 
のどかな景色に心安らぐ
列車交換 家城にて
 
そして家城まで戻ってきました。ここで行きと同様、列車交換が行われます。乗車している人の中には車外へ出て写真をとる人もいます。
駅の周りには黄金の田んぼが広がっています。のどかな景色の中で空気を吸うと、リフレッシュになりますね。
列車交換 家城にて
駅から見えるのどかな田園風景
 
再び乗り込み、松阪方面へ向かいます。
しかし帰りは松阪までは行かず、途中の一志駅で降りて徒歩で近鉄線の川合高岡駅へ向かうことにします。帰りは行きと経路を変えて楽しみたいと思います。
 
行きと帰りの経路
雲出川と別れる
一志にて下車
 
一志駅に到着です。名松線とはここでお別れです。
一志駅は近鉄大阪線との乗り換え駅です。近鉄大阪線の川合高岡駅との距離はわずか200mほどで、数分で行くことができます。しかし特に車内での乗り換え案内などが行われることはありません。
 
駅を出ると、踏切で子供たちが列車に手を振っていました。沿線の人々に愛される名松線、これからも永く、走り続けてくれることを願っています。
 
名松線とお別れ

  近鉄線に乗り換え

 近鉄大阪線 川合高岡駅
 
名松線 一志駅から3分ほど住宅街の中を歩くと、近鉄大阪線 川合高岡駅の駅舎が見えてきます。
近鉄ではもちろん18きっぷは使えないのでICOCAで改札を通ります。
川合高岡は一日の乗降客数が800人ほどの駅で、各停が1時間に1〜2本やってきます。乗降客数800人というと少なく感じますが、近鉄はもっと乗降客数の少ない駅をたくさん抱えているのでまだ多いほうです。
 
川合高岡駅
東青山行 普通
 
やって来たのは2両編成の東青山行き普通です。
それにしても、やっぱり近鉄を見ると安心します。知らない土地に行ったあと、見馴れた近鉄をみると「やっぱり、近鉄ー!」となってしまいます。幼い頃から毎日見て、乗ってたら、自然と愛着が湧いてしまいます。
 
車内
 
驚いたことに車内には誰もいませんでした。
人生初の一人貸切列車を堪能できそうです。
 
そして、
近鉄線に乗って改めて気付きました。
、、、乗り心地が全然違う。
線形の良さ、静粛性、揺れもない。名松線とは比べ物にならないスピード。
近鉄の高規格な線路と車両、そして乗り心地に改めて感心することになりました。
 
名松線と近鉄大阪線
 
路線図をみると、名松線が布引山地の標高が高いところを迂回するように名張まで線路を伸ばそうとしていたのに対し、近鉄は青山トンネルを掘って布引山地を貫通し、直線的に最短距離で繋げたことがよくわかります。
 
東青山に到着

 

列車は東青山駅に到着。東青山駅は新青山トンネルの東側にあり、西側にある西青山駅と合わせて近鉄有数の秘境駅として知られています(一日の乗降客数、東青山:41人、西青山:9人)。

階段の上に屋根がついているだけで、目立った構造物のない、だだっ広いホームが広がっています。急行などがこの駅で特急を退避します。

 

東青山駅
四季のさと
 
駅前には「東青山 四季のさと」という近鉄が運営する広大な公園施設があります。これ以外には特に何もなく青山高原の緑が周囲を囲んでいます。
四季のさとでは遊歩道が整備されており、花壇や植栽など豊かな緑を見ることができます。目立った遊具などはなく、来園者でにぎわうこともあまりないだだっ広い公園ですが、整備はきちんとされているらしく、さすがは近鉄です。
 
東青山と西青山にはまた訪れてみたいと思います。
それではやってきた大阪上本町行き急行に乗り込みます。
車内は中学か高校生でいっぱいでした。車内のにぎやかさと、窓から見える、人がまったくいない山中との対比が鮮烈でした。
 

  伊賀鉄道線に乗り換え

伊賀神戸に到着
帰りの経路
 
20分ほどで伊賀神戸に到着。ここで、伊賀鉄道伊賀線に乗り換えます。
伊賀鉄道ではICOCAが使えないので(2024年4月から利用可能になる予定)、切符を買おうとしましたが、学生たちが大勢券売機に並んでおり、発車時間に間に合わなさそうです。
車内で切符(補充乗車券)を買うことができるので、とりあえず乗り込みます。
 

伊賀鉄道に一年半ぶりの乗車

 

伊賀神戸を発車。あわただしく乗り込んだので車外の写真はあまりありません。

伊賀鉄道については2022年春に伊賀軽観光をしたときの記事があります!

 

こちら↓

 

補充乗車券
 
車掌さんが検札に来るので、その時に補充乗車券を購入。
伊賀神戸から伊賀上野まで乗り通して420円です。
 
夕日に照らされる車内
忍者の姿も!
 
伊賀鉄道の車内には忍者の里伊賀にちなんだ装飾がなされています。
網棚には忍者が潜んでいます(丸見えですが笑)。
 
車内のようす
伊賀上野に到着
 
伊賀神戸から40分ほどで終点の伊賀上野に到着。
伊賀上野からは再び18きっぷを使って関西本線に乗り換えます。
 
目力!!

  関西本線でラストスパート

伊賀上野駅 外観
 
乗り換え待ちに30分以上暇な時間があるので、伊賀上野駅周辺を散策します。
伊賀忍者関連の主要な観光スポットは伊賀鉄道の上野市駅周辺にあり、伊賀上野駅は伊賀市の中心からは離れています。駅周辺に目立った観光スポットは特になく、駅周りに住宅地、その外側に田畑が広がっています。
 
名物のかたやきが無いかと周辺をしばらく探したのですが、お店が営業時間外だったので少し残念でした。
 
伊賀上野駅 玄関
待合
 
そして駅に戻ってきました。18時半もまわり、辺りも薄暗くなってきました。
日の沈むのがすこし早くなったようです。夏の終わりを感じ、静かな待合室で少し寂しくなってしまいました。
 
静寂を破って
 
そんな静寂を破るディーゼルの轟音。普通 加茂行きがやってきました。
伊賀上野の接近メロディーが岡山地区のと同じなので、岡山駅の雰囲気をすこし思い出します。
 
ディーゼルの音でにぎわう
あとはラストスパート!
 
列車は相変わらず大勢の乗客でにぎわっています。本数が少ないとはいえ、思っていたより関西本線のローカル区間の需要は大きそうだと思いました。
外はすっかり暗くなったので車窓などの写真はありません。ロングシートに空き席があったのでそこに座り、体を休めることにしました。
向かいの席には外国人の方の姿も見えます。観光目的でしょうか。
それにしても関西本線を使う観光とはなかなか渋い!(笑)。
 
セミクロスシート
 
それからは寝るでもなくうとうとして、正気にもどると、何ともう加茂に着いていました。
それだけの区間の記憶がないということはやはり寝ていたのかも知れません。自分は普段、電車の中で寝るということは無いのですが、列車の揺れが眠気を誘ったのかも知れません。
 
というわけで加茂に到着
 
というわけで加茂に到着です!
時刻は19時をまわったところです。意外と早く帰って来れました。
 
加茂駅
 

201系 普通 JR難波行
 
それでは大和路線に乗り換えて帰ります。ちょうど来年引退予定のウグイスがやってきたので、せっかくなので時間はかかりますが、これに乗って帰りたいと思います。
これにて「【青春18きっぷ】名松線 奇跡のローカル線を完乗」旅はおわりです。
ご覧いただきありがとうございました!
 
 
おわり