名松線上り列車で一志駅まで
普通 松阪行
前編はこちら↓
2023年夏の18きっぷ名松線の旅、後編です。伊勢奥津の周辺を散策し、駅に戻ってきました。
すでに上りの列車が停車していたので少し時間は早いですが、乗っておくことにします。席も早めに確保しておきたいところです。
乗車してみると、まだ車内には誰も居なかったので、車内を見て回ります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231002/00/train-travel1427/95/05/j/o1080081015345431875.jpg?caw=800)
車内の様子
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231002/00/train-travel1427/6d/92/j/o1080081015345431876.jpg?caw=800)
晩夏の青空
15時8分、伊勢奥津駅を発車。伊勢奥津発車時点では乗客は私のほかに3~4人ほどでした。
列車は再び雲出川の渓流に沿ってゆっくり走ります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231002/00/train-travel1427/b4/81/j/o1080060715345431880.jpg?caw=800)
走行中の車内
速度は出ませんが、木々や山肌が迫るところを走るので、迫力は大きいです。
車窓からは雲出川の美しい渓流が見えます。まさに自然の中を縫うようにして走るような感じです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231002/00/train-travel1427/38/cf/j/o1080060715345431883.jpg?caw=800)
だいぶ下ってきたところ
窓枠に肘を掛け、頭を傾けて進行方向を眺めてみたところです。
車窓から流れる景色を眺めつつ、ぼーっといろんなことを考えたり、考えなかったり、、、。
このような時間はとても大切ですが、何事もスピード化、効率化が進む現代では貴重だと思います。
これぞ、急がないゆったりとした18きっぷ旅の良さの一つだと思いました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231002/00/train-travel1427/1e/c8/j/o1080081015345431890.jpg?caw=800)
近鉄線に乗り換え
近鉄大阪線 川合高岡駅
名松線 一志駅から3分ほど住宅街の中を歩くと、近鉄大阪線 川合高岡駅の駅舎が見えてきます。
近鉄ではもちろん18きっぷは使えないのでICOCAで改札を通ります。
川合高岡は一日の乗降客数が800人ほどの駅で、各停が1時間に1〜2本やってきます。乗降客数800人というと少なく感じますが、近鉄はもっと乗降客数の少ない駅をたくさん抱えているのでまだ多いほうです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231206/17/train-travel1427/bb/66/j/o1080060715373667121.jpg?caw=800)
川合高岡駅
東青山行 普通
やって来たのは2両編成の東青山行き普通です。
それにしても、やっぱり近鉄を見ると安心します。知らない土地に行ったあと、見馴れた近鉄をみると「やっぱり、近鉄ー!」となってしまいます。幼い頃から毎日見て、乗ってたら、自然と愛着が湧いてしまいます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231206/17/train-travel1427/43/01/j/o1080081015373667127.jpg?caw=800)
車内
驚いたことに車内には誰もいませんでした。
人生初の一人貸切列車を堪能できそうです。
そして、
近鉄線に乗って改めて気付きました。
、、、乗り心地が全然違う。
線形の良さ、静粛性、揺れもない。名松線とは比べ物にならないスピード。
近鉄の高規格な線路と車両、そして乗り心地に改めて感心することになりました。
名松線と近鉄大阪線
路線図をみると、名松線が布引山地の標高が高いところを迂回するように名張まで線路を伸ばそうとしていたのに対し、近鉄は青山トンネルを掘って布引山地を貫通し、直線的に最短距離で繋げたことがよくわかります。
駅前には「東青山 四季のさと」という近鉄が運営する広大な公園施設があります。これ以外には特に何もなく青山高原の緑が周囲を囲んでいます。
四季のさとでは遊歩道が整備されており、花壇や植栽など豊かな緑を見ることができます。目立った遊具などはなく、来園者でにぎわうこともあまりないだだっ広い公園ですが、整備はきちんとされているらしく、さすがは近鉄です。
東青山と西青山にはまた訪れてみたいと思います。
それではやってきた大阪上本町行き急行に乗り込みます。
車内は中学か高校生でいっぱいでした。車内のにぎやかさと、窓から見える、人がまったくいない山中との対比が鮮烈でした。
伊賀鉄道線に乗り換え
伊賀神戸に到着
帰りの経路
20分ほどで伊賀神戸に到着。ここで、伊賀鉄道伊賀線に乗り換えます。
伊賀鉄道ではICOCAが使えないので(2024年4月から利用可能になる予定)、切符を買おうとしましたが、学生たちが大勢券売機に並んでおり、発車時間に間に合わなさそうです。
車内で切符(補充乗車券)を買うことができるので、とりあえず乗り込みます。
伊賀鉄道に一年半ぶりの乗車
伊賀神戸を発車。あわただしく乗り込んだので車外の写真はあまりありません。
伊賀鉄道については2022年春に伊賀軽観光をしたときの記事があります!
こちら↓
関西本線でラストスパート
伊賀上野駅 外観
乗り換え待ちに30分以上暇な時間があるので、伊賀上野駅周辺を散策します。
伊賀忍者関連の主要な観光スポットは伊賀鉄道の上野市駅周辺にあり、伊賀上野駅は伊賀市の中心からは離れています。駅周辺に目立った観光スポットは特になく、駅周りに住宅地、その外側に田畑が広がっています。
名物のかたやきが無いかと周辺をしばらく探したのですが、お店が営業時間外だったので少し残念でした。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231204/09/train-travel1427/24/e3/j/o1080081015372698521.jpg?caw=800)
伊賀上野駅 玄関
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231204/09/train-travel1427/f6/34/j/o1080081015372698523.jpg?caw=800)
待合
そして駅に戻ってきました。18時半もまわり、辺りも薄暗くなってきました。
日の沈むのがすこし早くなったようです。夏の終わりを感じ、静かな待合室で少し寂しくなってしまいました。
静寂を破って
そんな静寂を破るディーゼルの轟音。普通 加茂行きがやってきました。
伊賀上野の接近メロディーが岡山地区のと同じなので、岡山駅の雰囲気をすこし思い出します。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231204/09/train-travel1427/6b/04/j/o1080081015372698524.jpg?caw=800)
201系 普通 JR難波行
それでは大和路線に乗り換えて帰ります。ちょうど来年引退予定のウグイスがやってきたので、せっかくなので時間はかかりますが、これに乗って帰りたいと思います。
これにて「【青春18きっぷ】名松線 奇跡のローカル線を完乗」旅はおわりです。
ご覧いただきありがとうございました!
おわり