夕方帰宅ラッシュ前の車両内。立つ人おらず。
僕は車両後部の一番端の席に座って文庫本を広げていました。隣には、専門学校にでも通っているのかな、ってな感じの女の子が座っています。
でもその女の子、どうも落ち着きが無いのです。座りが悪いのかモゾモゾモゾモゾ。
チラッと見れば、服装は柔らか素材のパッチワークの多いパンツに作業着チックな上着。おしゃれです。
僕はモゾモゾが気になってどうにも本に集中できません。
しばらくするとその女の子、パンツの中へ右手を差し込んだんです。
”えっ!?”
僕は固まりつつも横目で右手を追っています。パンツから引き抜かれた手は少し濡れていて、女の子はしばらく見つめてからおしゃれなパンツで手を拭いました。
(そこで拭くんかい!)
僕は呼吸を整えて、前の席の人からまわりへと小さく見渡してみました。同じ光景を目の当たりにした人がいないか確認するために。でも残念、皆スマホに夢中。
衝撃は僕だけのものとなりました。
ちなみに女の子は何事も無かったように次の駅で降りていきました。