アンタ、どんだけネパールが嫌いなの?って。私の嫌いな祭り、ホーリー(祭りの概要はクリックで)が日曜日にやってくる。はい、春の訪れと豊作を祈願する祭りで、仲間内で当日水や色粉をかけ合うのについては何も不満ございません。

問題なのは.....

祭りの一週間前、カトマンズ旧王宮広場に「チール」という色とりどりの布で飾られた柱が立てられます。これ以降1週間は、ホーリーの遊び解禁と相成るわけで。で、道行く見ず知らずの人に、家の屋上や窓から水をザパーッ!とふっかけようが、水風船を投げつけようがお構いなし。住宅街をジョギング中、色水をぶっかけられたこともあり。水風船だって、4階建て5階建ての家も多いカトマンズ。当たるとアザが出来るくらい痛いこともある。甚だしい場合は、汚水を投げつけてくるから。

腹が立つのは、隠れて、道行く無防備の人を攻撃するってこと。卑怯千万であるが、抗議すると「コレハ、ネパールノ ブンカ フウシュウ デース」と鼻の穴をふくらませるDQNが多いこと。

ホーリーとは、卑怯と弱いもの虐めがネパールの伝統文化であることを、子供に教え込む祭りである。 この延長線上に、バンダもチャッカジャム(交通封鎖)もあるわな。

ネパールの老人は嘆く。昔はこんなじゃなかった。もっと穏やかに楽しく、仲間同士で楽しむ祭りだったと。

しかし、今年、ホーリー前の無差別水攻撃が目に見えて収まっている。今までぬるかったネパール警察が今年は、知らない人に水や粉をかけることを厳禁。アルコールや大麻をキメてバイクや車を運転するのも厳罰に処す。やった場合は逮捕して司法手続きに送る(去年までは拘束だけで釈放していた)。家の屋上からやった場合は誰か分からなくても、その家の持ち主を逮捕する。 と。

毎年店先で売られる水鉄砲が、今年は殆ど見かけない。 

いいぞ、警察。つーか、毎年の乱痴気騒ぎに、市民が疲れたのかもね? ホーリー当日、ご家族親戚、ご近所、お友だちで楽しく、節度ある一騒ぎは良いものよ。それこそ、素晴らしいネパール ノ ブンカ デース!

ホーリー、ヘーィ(ホーリー万歳)!