最近、実は、気の滅入る出来事が多い。って、泣き言を言っても仕方ないのだが、今日は演歌調で、空の下ブログ、掲示板などへのレスをまとめてここにUPしたいと思う。お許しあれ。
 
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ぶるーぽぴーさん@ブログへのレス
 
 ご声援、心にしみてうれしいです。ありがとうございました。さて、最近の私、考え過ぎなんでしょうか?曲がりなりにも「ジャーナリスト」なんちゅー肩書きを使っていますから、ネパールにドカン!と何事かあった場合、状況判断のための「情報」を掻き集めるのが仕事です。
 最近、近い将来何かが起こる......との確信が、私の心の中で膨らみ続けています。それに備えて情報収集・分析・現場取材を重ねているわけです。それが、最近のブログにも反映されています。しかし本来私の職業生活において、趣味で発信しているブログでの発信が厚いというのは、失意の日々に他ならないのです。本職での発信が求められている場合、ブログは薄くなります。だって、お金をいただいて発信するものより先に、ブログで情報を流すわけにいきませんもの。また、業務命令が出た中で知り得たことは、業務でのみ発信すべきですから。
 ネパール大好き!な皆さまは別にして、日本の一般視聴者やメディアというのは、何か大きな事件が起こらない限り、ネパール情勢には興味を示してくれないようです。もしくは、日本人がひとり巻き込まれたりすれば、大事件になるわけです。
 今の私は、日々心に「危機感」が引っかかっています。ネパールという国全体への危機感。自分や家族の安全に関する危機感。
 これを信頼できる誰かと共有したり、お互いの持つコアな情報を交換したり、互いの分析を検証しあったり。こういうやりとりが、ほとんど出来ない毎日です。ただ単に自分の持つ情報と分析だけで、自家中毒になっています。
 情勢に敏感になる日々が続いていますが、それが仕事として結実しない毎日は、実に厳しいものがあります。しかも、どんどん厳しさが増す現状を、誰かと情報を共有したり共感できる機会は、非常に限られています。
 ブログ発信が無ければ、気に病みすぎて病気になっていたでしょう。
 
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みなさま@身の上相談掲示板へのレス
 
 ネパールと日本。「よく似ていますねぇ~」などと目を細めて笑えるのは、表面的にネパールを見ている人にだけ云えること。実際ネパール社会に飛び込んでみれば、日本の常識が通用しないことだらけなのです。
 特に、その「家族観」は大きく異なります。
 私が身近に見聞きするのは、都市部のヒンドゥー家庭の事例です。これらの社会では、男性は一歩家を出れば、出し抜くか蹴落とされるかの、ストレス度が非常に高い「謀略社会」を生きています。実に些細なことから国家的政治まで、ネパール男の世界は、誰も信用できない社会なのです。
 その反動として、ネパール男は「家庭内の女性」に対し、絶対的な信頼と服従を求めるのでしょう。女性の些細な行動に対する規制・介入に始まり、自分の支配下にある女性(妻、娘、母、弟の嫁など)が全面的に自分を支持し、全面的な愛情で応えてくれることを、伝統的にネパール男は望むのです。そこに「理性」の入り込む余地はありません。
 日本の自由・平等な社会で育った私たちにとっては、相容れないものがありますね。一方日本からは、「日本が近代化の中で失ってしまった良さが、ネパールの家族にはある」との声もあるでしょう。
 ここで考えたいのは、日本の戦後教育を受けた私たち日本女性は、「封建的男女観を突き崩し、男女の間に平等な社会を構築するのが正しい」という価値観で教育され、生きてきたってことです。現在の日本では女性が強くなりすぎ(男が弱すぎ)、家庭内で父親に対する尊敬が薄れ、それが健全な家庭生活に支障を生み出している部分もあるでしょう。
 しかし私たちネパール人と結婚した日本人妻は、男女の性差以前に、人間としての平等が踏みにじられている階級社会のネパールにおいて。もしくは、封建的価値観を心の核に持ち続けて日本で生活するネパール人男との間で。文化と文化。価値観と価値観の摩擦を繰り広げているのです。厄介なのは、文化や価値観に「正しいも間違いもない」ってこと。たいへん難しい、多分一生解決しない問題です。
 また往々にして、ネパール人は「自分の主張は出来る」が、「相手の主張も聞き、妥協点を探る調整能力が弱い」場合が多いのです。オレの云うことが聞けないなら、なら、出ていけ!ですね。
 お前は何故、そこまで言い切れるのか?だってアナタ、ネパールの政治を見ていたら、「そのもの」じゃあありませんか。
 ネパール男性の日本人嫁のみなさん。私たちみんな、ネパール人と結婚した時点で「負けてる」わけですよ。勝とうとなんて思ったら、離婚するしかないですよ。結婚を永続させる秘訣は、「如何にして、自分のマイナスポイントを減らすか」じゃあないでしょうか。プラマイ・ゼロの引き分けに持ち込めたらもうアナタ、日本人嫁の大勝と思わなくては......ね。
 そして、「もう、どう考えてもアカン」と云う状態になった場合は、腹をくくるしかありません。ネパール男は「情で攻めてくる」場合が多いのですが、必要ならば「鬼」にならねばなりません。そうしないと、男のずるさを断ち切ることは出来ないでしょう。
 「鬼」になるのも人生。「菩薩」となって全てを許すのも人生。あなた次第。
 
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カトマンズ市内の治安について
 
 ガソリン製品の値上げにより、カトマンズ市内大学周辺で「学生と機動隊むの衝突が激化の一途をたどっています。
 しかし今のところ、街全体が騒乱状態になっているわけではありません。幹線道路も、平常の交通です。ただ、市内各所に分散する大学周辺の「路地」において、投石や催涙弾の応酬があるというところです。
 一部英語ブログや掲示板だけを見ますと、カトマンズ首都圏全体が「大変な状態」になっているかのような印象を持たれると思い、敢えて、平静な日常生活が続いていることをお伝えしたいと思います。