疲労回復には「岩塩」が良いですよ。数億年前からの、天然のミネラル満載ですから。
 
と、そんなことを聞いた覚えがある。そのせいか先日、某所で、粉にした「ヒマラヤ岩塩」を衝動買いしてしまった。先日の悪夢事件以来、ああ、何だかお祓いでもしたい......そうだ、塩でお清めだ。なになに、粉にした岩塩とマッサージオイル、そしてエッセンシャルオイルを混ぜてペーストにして.....ふむふむ。
 
本当は、バスタブに張ったお湯に岩塩を溶かして入浴すればよいのだが、カトマンズの中流家庭に「バスタブ」なぞ「ない」のだ。深刻なる水不足+水浴び文化だから、シャワーが一般的。
 
昨日は急に思いついたため、オイルも用意がない。ええい、ままよ!と、少量のお湯に岩塩を混ぜたもので、塩粒残ったまま手にとって、身体をごしごし洗ってみた。
 
あ゛っ......気持ちいい刺激。
 
うほっ......硫黄の臭い。
 
あれっ......肌がつるつるに。温泉に入った感じ。
 
クセになること間違いなし!の岩塩バスタイムであった。そして風呂上がり、15分ほど経ったら。あら不思議。身体が中から「ぽ~っ」と温かくなり、「とろ~ん」と幸せな眠気が催してきた。そのまま墜落するように、深い眠りを味わった。寝起きもすっきり。元気満々。
 
岩塩。恐るべし。さすがはヒマラヤに眠る、太古のミネラル。
 
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今日金曜日は、週刊英文紙 Nepali Times の販売日。週の出来事をおさらいする。コラムをじっくり読む。毎週楽しみにしている、頭の体操である。
 
今日は朝から雨が降っていた。そして、いつもある場所に新聞が見あたらない。あれ?あ゛ーーーっ!なんと Nepali Timesは哀れにも、門に挟まって雨でぐしょ濡れになっているではないか。新聞配達くん、ちゃんと中まで届けてよぉ、てえなこと、ネパールで求めるのは無理。
 
ぐっしょり冷たい新聞を前に、しばしブルーに佇んだが、気を取り直してアイロンのスイッチを入れた。そう。アイロンがけをして乾かすべ!一枚ずつ慎重に紙を剥がし、ドライアイロンで急速乾燥。インクが落ちて、文字が読みにくくなるけど仕方ない。アイロンも、真っ黒。熱いうちに、水で濡らしたぞうきんでごしごし。そうじゃないと、次にアイロンかけする洋服が汚れてしまう。そうこうしてるうちに出勤時間。読む間の無かった新聞を抱えて事務所に行く。
 
そうしたらなんと、事務所にも同じ新聞が配達されていた!配達員の手違いで、二ヶ所に届いてたのね......無駄な努力のアイロンがけをしたわぃ。
 
事務所に届いたフレッシュな Nepali Times を読んでいて、「毎週恒例、今週の写真五連発」記事を見て、ぎゃふん。モリアーティ駐ネ米国大使の講演会聴衆として居並ぶ、各国大使、ネパール外交官のすぐ後ろ。会場の壁のくぼみから半身だけを見せ、口をへの字にしてメモ帳片手に立つ金太郎のような人間.....
 
あ゛っ、わ・た・し じゃないかよ。勘弁してよ。
 
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午後、トリブバン大学本部の研究所での講演会に乱入。毎日、ニュースのしっぽを追いかけて混乱している私にとって、知的にリフレッシュさせていただける貴重な機会となった。
 
K先生、ありがとうございました。
 
ネパールの政情は「先行き大きく不安」であるけれど、このように、コアな知識人・専門家のお話しを直に聞ける。柄にもなく質問などして、ご教示いただけるという機会は、日本ではなかなか巡り会えないもの。
 
政治問題から、文化宗教問題まで、どっぷりネパール・オタクな話に浸れた時間だった。こういう事を「しあわせ」と感じる自分である限り、ネパール人生は楽しいものだ。