に呼ばれた。


まだまだ先だけど、招待状送っていいかな?って。


今までで一番好きになった人。


“憧れ”を勘違いしてると思ったこともあるけれど、夏休みに入って3日程顔を合わせないだけで、声が聞こえて来ないだけで、泣きたくなるくらい切なかった。


ふざけるときは一緒になってふざけて。
でも部活の時は真剣に取り組んで。


素晴らしい技術に、憧れた。
だから必死に練習して追いつこう、追い抜こうと頑張った。


いつの間にか自分は教師、講師に部長に仕立てあげられて。


部員は『部長は器用だから。』『部長は練習しなくても出来るんだ。狡いよね。』そんなことを言って指示を聞いてくれない。


練習させてくれないのは部員なのに。
だから部活の時間が終わってから毎日3時間4時間練習してた。
夏休みは休みなく一日12時間程練習してた。


辛くて悔しくて腹立たしくて。


ずっと自傷を繰り返してた。


先輩が卒業する前日の午後。

部室で先輩に腕を見せてほしいと言われた。

見せたら『大丈夫。ごめんね、気が付けなくてごめん。本当は部長にするのも荷が重すぎる、責任感が強すぎてきっと耐えきれないって言ったんだけど、助けてあげられなくてごめんね。』って泣きながら言われた。


思わず『ずっと先輩のこと好きだったんです。』って言ってしまった。


受け止めて、抱きしめてくれて、先輩は言った。
『うん、ありがとう。』
ひどく優しくて、ひどく悲しい失恋。
最初で最後の失恋。


言うつもりなんて無かった。
だってマイノリティーだから。
同性だったから。


好きで好きで堪らなくて、だからってどうなって欲しいってこともなくて。


先輩が卒業してから何日間か自傷を耐えた。
でも長くは保てなかった。


『ごめん、先輩。やっぱり辛いよ。』言いながら独りで切り裂いた。


腹を立てながら切ってたときと違う。
悔しくて悲しくて罪悪感を覚えながら切った。


そんな大好きな先輩が、いつの間にか妊娠して、結婚して、出産した。

子供にも会わせてもらった。


先輩は何も変わってなかった。

相変わらず可愛かったし、優しかった。


子供のことも、結婚のことも、祝福した。

好きな人が幸せに生きていることは嬉しいこと。


でもそのどれもメールで聞いたり、直接話で聞いただけ。


子供もある程度大きくなったから、式を挙げるんだと思う。


挙式という形でやっぱり私は失恋なんだということを突き付けられる。


耐えられるのかな、て思いながら参列の準備のために着物のコーディネートを考えてる。


恋じゃなくて、愛であってほしい。

先輩の幸せを祝福して、見送りたい。



好きな人が幸せであることを見届けられたら、私も幸せだと思えるかな?