世間では、インフレが良く、デフレが悪いというんだけれども、
本当はどっちがいいのだろうか、
あるいは、誰にとっての損得があるのか、
このくらいのことは考える必要があるんじゃないだろうか。
まず、日本について。
バブルの大崩壊後、株価も不動産も下落して、財政が悪化して、
個人金融資産が膨れ上がった。
もちろん、デフレでだ。
では、インフレではどうか。
株価も不動産も上昇して、財政は健全だ。
個人消費も活発だから、金融資産は比較的少ない。
ここでポイントなのは、株や不動産を持っている人と政府にとって、
インフレは善だということなのだ。
個人にとっても、所得が上がるから良いし、
株や不動産に投資すればさらに良い。
デフレになると、株も不動産も下がるので、政府は景気対策のために、
財政出動をせざるを得ないので、政府にとってはあまり良い話じゃない。
個人消費は低迷、所得は落ちる。貯金が増える。
結果、国債が買われる。
このどっちがいいのかなおだ。
そして、誰にとっての損得なのかなのだ。
現金を持っている人にとっては、どっちもいいのだろう。
政府にとってはデフレは困ったもの。
スキルのない人にとっては、デフレ期は失業率が上がるので悪だろう。
年金受給者にとってはデフレバンザイだろう。
ではお金にとってはどうか。
インフレ時代には、信用創造が急拡大して、
お金の価値は減少してゆく。
お金の立場からするとあまりいいとは言えないかもしれない。
デフレ時には、信用創造が拡大しないから、
お金の価値が高まってゆく。
お金の存在が強まるからうれしいのかも。
信用創造という観点からすると、
信用創造拡大の調整期がデフレと解釈できる。
それを無理やり拡大したのが、米中英なのだろう。
中国はインフレだけれども、米英はデフレ圧力が強い。
日本は20年間実質デフレで、金融拡大は効果がなかったのかもしれない。
今回の世界同時巨大バブルの崩壊は、
日本の巨大バブル崩壊に似ていると考えれば、
世界はデフレに苦しむことになるのかもしれない。
そして、少なくとも、政府にとって良い時代ではないのだ。
モノがあふれれば、物は売れない。
だから、これからは消費は低迷するのかもしれない。
カネの存在価値が高まる時代だから、
カネを持っている人間にとってはうれしい時代なのだろう。