前回から引き続き、特定口座の使い方を考えてみます🕺

 

その前に前回の補足ですが、源泉無しの特定口座を別々の証券会社に2つ作って、それぞれの譲渡益を20万円以下にすればどうか。。というと、、確定申告しないとダメです🙅‍♂️

それぞれの口座じゃなく、源泉なし口座全体で判断しないといけないのです。

 

今回は、どちらかに譲渡損がある場合です。前回同様、前提は以下のとおりです。

 

楽天証券→源泉有りの特定口座

SBI証券→源泉無しの特定口座

 

【ケース4】楽天証券で譲渡損が▲10万円、SBIで譲渡益が20万円の場合

 

この場合、明らかに確定申告すべきではないです。確定申告をすれば、楽天証券の譲渡損▲10万円とSBI証券の譲渡益20万円を相殺できますが(損益通算といいます)、相殺後の譲渡益10万円x20%=2万円を納付しないといけなくなってしまいます😥

ちなみに、楽天証券▲10万円、SBI証券20万円のままで放っておいてもいいんですが'、

楽天証券の▲10万円は年が変わると消えてしまいます。もったいないので、私なら楽天証券に含み益のある銘柄があるなら、その株を売却して譲渡損▲10万円にぶつけ、譲渡損益を➕➖ゼロに近づけておきます。そうしたら、取得価額が切り上がって来年以降の税金が安くなるからです👆 

 

手放したくないなら、売却と買付を、寄付や引けの同じタイミングで行ったらいいんです(クロス取引っていいます)。同じ価格で売って買って、保有株の株数は元のままで含み益が譲渡益になります(益出し)。

手数料はかかりますが。手数料がほとんどかからずに取引する方法はまた紹介します。

 

【ケース5】楽天証券で譲渡損が▲30万円、SBIで譲渡益が20万円の場合

 

この場合、確定申告をしてもしなくても税金は0なので、確定申告するかどうかは自由です。

確定申告をしたら損益通算後の譲渡損▲10万円を次の年に繰り越して、次の年の譲渡益からマイナスできます(繰越控除といいます)。

別口座との損益通算や繰越控除は確定申告しないといけないので、確定申告しないと▲10万円は消えてしまいます。

繰り越せる譲渡損の金額と、確定申告の手間を天秤にかけて判断ですね😀

 

確定申告書の書き方の説明は省略しますが、いろいろ本もでてますし、

給料と株だけなら1時間もかからず書けます。

 

【ケース6】楽天証券で譲渡益が10万円、SBI証券で譲渡益が10万円の場合

 

確定申告は不要ですが、楽天証券の譲渡益10万円に2万円の税金が課されます。

これはもったいない状況です。楽天証券の譲渡益が0、SBI証券の譲渡益が20万円なら税金は0で済んだのに。

 

こういう状況になってしまった場合、楽天証券に含み損のある銘柄があればを売却して譲渡損を発生させ(損出し)、譲渡益を出来るだけ0に近づけるのが望ましいです。

SBI証券の方は、譲渡益が10万円が20万円でも確定申告しなくていいので、SBI証券に含み益のある銘柄があれば益出しして含み益を吐き出しておけば、次の年以降の税金が安くなります。

 

まとめとして、楽天証券は譲渡損が0に近いのがベスト(ちょっと超えても下回っても問題ない)、SBI証券は譲渡益が20万円に近いけど超えてはないのがベストです。

 

 

次回、配当も含めて考えてみます。