第十八章 『夜』
 
とりあえず親父の部屋をでて自分の部屋に戻ってみたはいいものの…。
大樹:「はぁー…。」
やることがないので一分感覚でため息をついては部屋の中をゴロゴロ転がり、またため息をついてはゴロゴロ。
それも30回繰り返すと。
 
コンコン……………………部屋の扉をたたく音。
コンコンコンコン…………
コンコンコンコンコンコン!!!!
 
バンッ!
 
大樹:「なんだよ!………!」
扉を思いっきり開けて怒鳴ってしまった…。いやそんなことは些細なこと!問題は扉の前にいた人物だ!
華隣がいたのだ…。
 
華燐:「!…ごめんな、さい…。」
いきなり扉を開けてどなっちまったからなのか華燐が驚いてしまったようだ。
大樹:「いやいや、ごめん。親父かと思って…さ…。」
ん?ちょっとまて!
こいつ本当に華燐か?
………………………………うん。華燐だ…。
華燐:「?」
やめろ~。そんな上目使い~。くそ~可愛い!
華燐:「大樹くん…似合う?」
似合ってますよ!それはもう!もうこの服はあなた以外が着ても似合わないくらいに!
…とは口が避けても言えないので。
大樹:「うん…似合ってるかな~…。」
 
華燐:「やっぱり…似合ってないか~…。」
大樹:「いやいや…。めちゃくちゃ似合ってます!」
華燐:「そうか~。良かった!」
大樹:「アハハ…。」
 
『さて、若いんだから早く寝な!』
 
!!!!……びっくりした~母さんか…。
大樹:「ん。じゃあおやすみ~。」
華燐:「うん。おやすみ。」
………………………………大樹:「んで華燐。何で隣?」
華燐:「空いてる布団も部屋もないんだって。」
 
大樹:「まじで?」
華燐:「うん。」
 
………………………………気まずいんですけど…。
 
華燐:「どうしたの?」
 
大樹:「いや、あのさ…俺、ゆかでねるよ。」
 
華燐:「え?なんで?」
なんでと言われても…。
大樹:「華燐ちゃん狭いでしょ?」
華燐:「ううん。大丈夫」
いやこっちが大丈夫ではないのですが…
まぁどちらにしろ床に布団という格好で眠りについた僕だった。
 
ちなみに言うと華燐はベッドに毛布。