「ヤミ金から借りると怖いって聞くけど、実際はどんなことをされるの?」

ヤミ金業者は、通常、法外に高い金利でお金を貸すので、借金はあっという間に膨らんでしまいます。

そして、ヤミ金業者が自宅のみならず、職場、親戚の家にまで押しかけてきて、「金払え!」と怒鳴りつけてきたり、近所に張り紙をされたりします。
そして、非常に高い金利ですので、払っても払っても借金はなくならず、取り立てに苦しむ日々が延々と続くことも多いです。精神的に追い詰められ、人によっては命を絶つまでに至るケースもあります。

ヤミ金ってそもそも何?

ヤミ金とは、「貸金業法上の登録を受けずに貸金業を行っている貸金業者」や「出資法違反の超高額な金利で貸付けを行っている貸金業者」のことです。

すなわち、貸金業を行う場合は、貸金業法に基づき都道府県知事や財務局長への登録が必要となります。また、出資法という法律では、貸金業者が貸付けを行う場合、「金利の上限」が定められています。

ところが、ヤミ金は、これらの法律を無視して、利用者から不正にお金を絞り取っているのです。

なかには、暴力団や反社会的勢力とつながりのあるヤミ金もあり、一度でもヤミ金と接点を持ってしまうと、個人の力だけでは関係を断つことが難しくなるケースもあります。

ヤミ金の怖さ3

ヤミ金には、主に次の3つの怖さがあります。

気をつけて 見てみて おねがい

ヤミ金の怖さ1:法外に高い金利

貸金業法と利息制限法では、金利の上限が次のように定められています。

借り入れ金額上限金利
元本が10万円未満年20%
元本が10万円~100万円未満年18%
元本が100万円以上年15%

これに対して、ヤミ金は、次のような法外に高い金利などで貸付けをします。

トイチ(10日で10%の利息)
トサン(10日で30%の利息)
トゴ(10日で50%の利息)

これらを年利に換算すると、トイチは365%、トサンは1095%、トゴは1825%となります。

例えば、ヤミ金からトイチ(10日で10%の利息)で100万円を借りた場合、元金と利息の合計は、次の表のようになります。

日数トサン(10日で30%の利息)
10日110万円
60日177万1561円
90日235万7948円
180日555万9917円
250日1083万4706円
360日3091万2681円

このようなケースですと、借りたのは100万円なのに、返済額が、わずか半年で500万円以上となり、1年後には3000万円以上にまで膨れ上がるのです。

ヤミ金の怖さ2:強硬的な取り立て

ヤミ金は、お金を貸した相手と連絡が取れなくなることを避けるために、お金を貸す際に、例えば次のような個人情報を聞き出します。

  • 連絡先:借主の住所・氏名・電話番号・勤務先
  • 財産関係:口座情報・動産・不動産等の財産的価値の有無
  • 借主の家族関係:親、兄弟姉妹、配偶者、子供の氏名・住所・電話番号・勤務先など

そして、返済が滞ると、ヤミ金業者は、通常、次のような強硬な取り立てをしてきます。

  • 借用金額の書き直し(利息で膨れ上がった金額で再度借用書を書き直す)
  • 自宅や親族宅へ、夜中であろうと大声で押しかけてくる
  • 子供の学校への訪問や徘徊
  • 職場へ連絡してきたり、直接押しかけてきたりする
  • 自宅や近所の電柱などに「金返せ!」などの張り紙をする
  • 妻や娘に対して風俗で働くよう要求してくるなど

このように、ヤミ金の取り立ては、借りた本人以外の妻や子供、親、兄弟にまで及び、それを脅しに使われることも多いのです。

ヤミ金は、通常、平穏な生活を脅し、精神的にどんどん追い込むことで金を回収しようとするため、借りた人が自殺してしまうケースも少なくありません。

ヤミ金の怖さ3:個人情報の悪用

先ほどご説明した通り、ヤミ金は、通常、借りた本人から、

  • 本人や家族等の住所・氏名・電話番号・勤務先、
  • 本人の口座情報

などを聞き出します。

そして、ヤミ金業者はこれらの情報を借金の取り立てに使うだけではなく、全く関係のない第三者に流出させたり、悪用する可能性もあります。
これらの個人情報が他の犯罪に利用されるなどして、新たなトラブルに巻き込まれるケースも多くあります。

ヤミ金から借りた人が、闇バイトなどの犯罪に手を染めるケースも

ヤミ金からの借金の返済に窮した人が、「闇バイト」に手を出すこともあります。
「闇バイト」は、報酬が高額であるものの、その実態は「犯罪行為」であることが多いです。

また、銀行口座や携帯電話をヤミ金業者に譲渡するよう要求されることもあります。

なぜならば、ヤミ金業者は、足がついて自分が逮捕などをされないようにするため、通常、返済金の受取口座や連絡用の携帯電話には、第三者名義のもの(「飛ばし」)を使用するからです(※)。

そのため、口座をヤミ金業者に譲渡した借主が、ヤミ金業者側の人間だとして警察から追及を受けたり、銀行口座の凍結をされて、その銀行では預金の引き出しを含め取引ができなくなってしまうケースもあります。

※なお、ヤミ金業者が、携帯電話の本体やSIMカードを海外向けに売却することもあります。

銀行口座や携帯電話の譲渡は法律で禁止されており、犯罪行為です。
他にも、振り込め詐欺や違法薬物の運搬など、さまざまな犯罪への加担を持ちかけられることも多くあります。

ソフト闇金も怖い!普通のヤミ金とどう違う?

ソフト闇金とは、ヤミ金と同様、違法な高金利で貸付けをするものの、ヤミ金と違い暴力的な取り立てをしない業者をいいます。最初に、「ヤミ金とは違う」という安心感を与える特徴があります。

ソフト闇金の怖さ

最初は対応が丁寧だったソフト闇金も、返済が滞れば態度が変わったように、厳しい取り立てを行うこともあります。取り立て方法も、ヤミ金と同様、家族や職場にまで連絡をしてくる態様は同じです。
また、ソフト闇金同士、横の繋がりがあるため、他のソフト闇金を紹介し、そこから新たにお金を借りさせて返済させる手法をとることがあります。しかし、本人にとっては、ソフト闇金から抜け出せない日々が続くだけです。

また、SNSを使って勧誘してくるソフト闇金には、若者や専業主婦、女性を狙った業者もいます。支払いが滞ると、裸の写真や肉体関係を強要するなど性的な被害が発生した事例もあります。

ソフト闇金とヤミ金の違い:怖いことには違いはない

ソフト闇金は、親切・丁寧な言葉遣いで対応する傾向があります。また、ホームページには融資の流れや融資条件、利息や返済周期などが分かりやすく書かれていたりします。
ただし、分かりやすいといってもトイチ(10日で1割)など法外な利息であることには変わりありません。

ソフト闇金では初回融資5万円から30万円程度を貸し出すケースもあります。ヤミ金では初回融資が数万円であることが多いので、貸し出し条件が良いのもソフト闇金の特徴です。

しかし、法外な金利で貸付けを行っており、ヤミ金と同様、違法な業者であることは変わりありません。滞りがあれば、当然督促がきます。「怖い」ということに違いはありません。

ソフト闇金についの実被害は 本日 ご相談にこられた Aさんの ないよう 明日⤴️しまーす♪ みんな大丈夫だよー💕