2024 明治安田J1リーグ 第19節

 湘南ベルマーレ vs FC東京

  レモンガススタジアム平塚

   (平塚市大原)でのAway Game

 

タロウの偽9番がまるで機能しない。そして左腕に腕章をまく玖生が懸命に懸命に走り回るものの相手の最終ラインにプレスがなかなかかからない。数少ないチャンスでも得点だってもちろん決まらない。誰が見たって大劣勢な青赤。目立つのはこの日ゴールマウスを守る守護神野澤大志ブランドンただ一人。苦戦。それはもう圧倒的に、苦戦。

 

当然、そんな事をやっているとあるタイミングで東京のゴールにボールが吸い込まれてゆく。ところが、VARという神の行幸が突然我々の前に現れてくださり失点の烙印を押されずに済む。湘南の前に真綿で喉元を締め上げられるような80分が経過し、それでも青赤はまだ死なないでいる。

 

この時点でほぼ大半のサポーターに無能扱いされているチームを率いるピータークラモフスキーはそれでも選手交代のカードを切り徳元悠平をピッチへと送り出す。そんな背番号43のファーストプレーだった。珍しく敵方の湘南陣地でボールが回ると、ペナルティエリアから少々遠い位置に待機していた彼のもとへとボールがこぼれてくる。左足一閃。そのミドルの一撃で放たれたボールが湘南を地獄に突き落とす!

 

誰がどう見たって100%の負けゲームのはずだったものを劇的な勝利で終えた青赤なトーキョー。天から吊るされてきた細い糸を丈夫なものにしてそれをたどって夢の世界へと昇っていったこの試合。今のFC東京は何を起こすかわからない。勝つのか負けるのか引き分けるのか?それは選手にも監督にもサポーターにももちろん、わからない。

 

 湘南ベルマーレ 0-1 トーキョー○

 

          ともぞう

 

この試合の「日本代表に呼べ!」

・DF43 徳元悠平(トクさん)

・途中出場ながら値千金の一発で青赤にアウェーでの勝点3をもたらす!これで2週連続で得点にからむプレー!もう今後はかつての名手であるあの中村俊輔みたいな使い方をしたほうがいいとすら思う。それだけ彼の左は必殺兵器である。