良い革靴と長いお付き合いを
①良い革靴の基準とは、、、??
普段からスーツをお召しの方には馴染み深い革靴ですが、拘りなどはありますか?
デザイン、製法、色、生産国、革の種類、様々な選び方ありますが、じゃあ全部良い感じの物ってないの?ってなります。
ぶっちゃけ自分の身体でも足の形まで詳しく話せる方はいないと思うので全部良いってのは中々難しいのが現実です。
靴には木型(ラスト)と呼ばれる型があり、その型に革を付けていくっていうのが靴の作りです。
なので木型が合わなければサイズは合ってても靴擦れやら足が疲れやすくなるという訳です。
日本人の足は甲高の方が多いので足馴染みで選んでしまうと選択肢は狭くなってしまいます。。
なので日本人の足に合ってデザインもカッコ良さげで長く履ける靴をご紹介致します。
②靴のデザイン色々👞
・ストレートチップ
→爪先の部分に横線が入っている靴のデザインの事をストレートチップと言います。冠婚葬祭、ビジネスで最も使われる頻度の高い靴で見れば「あぁ!」ってなると思います。
→プレーントゥは名前の通り飾りっ気のない靴の事です。ストレートチップの様な線も入っていないシンプルなデザインです。
冠婚葬祭、就活、ビジネスでも使用可能です。
→名前がややこしいですが、簡単に言えばストレートチップの線がオシャレになった感じです。
穴あけパンチを聞いたことがあると思いますが、その穴あけパンチを靴にしちゃったみたいなデザインです。
少し垢抜けた感じのストレートチップ的な立ち位置なのでシンプルすぎるのは飽きたという方にはオススメです。
→セミブローグは上のパンチドキャップトゥを更にボコボコにした感じのデザインです。
爪先にはメダリオンと言う模様が入りカジュアル度が増します。
カッコイイデザインなので個人的にはオススメです。
折角なので自分のセミブローグを参考画像として使います。
→名前の通り爪先が翼のようなデザインになってます。カジュアル度はかなり高いのでビジネスでもケースバイケースです。
私服にも合わせられるのでオンオフ両用としても可能です。
→これも名前の通り爪先がU字、V字になっている靴です。カジュアルすぎるわけでもなくフォーマルなわけでもないので使い方は選びます。
個人的イメージで申し訳ありませんがオジサンがよく履いてます。
→モンクストラップ、ダブルモンクはシューレース(靴紐)が付いていないのが特徴です。
カジュアル寄りではありますので就活等ではお薦め致しません。ビジネスでは基本問題ありません。
紐靴との印象がかなり変わるので一足持っていて損がない靴です。
→ローファーは学生時代に馴染み深かった方も多いと思います。カジュアル向きなのでかっちりとしたスーツスタイルには不向きになりますがジャケパンやカジュアル履きには適しています。
アメトラのブレザースタイルにも履いて頂けます。
コインローファーは学生の時のローファーと思って頂き、タッセルローファーは飾りがついたローファーと思って頂ければ大丈夫です。
→個人的に一番好きなデザインです。
一枚の革を靴の形にしているため職人の腕の良さが分かる靴です。
デザインはシンプルで飾り等も何もありません。(稀に爪先にメダリオンが入っているものもあります)
値段が少し割高になりますが、革質、靴の造形美が見たままなので美しいです。
ビジネス使いも可能ですので興味のある方は是非一足オススメ致します。
③靴の製法
先程は色んなデザインをご紹介しましたが作り方も様々あります。
全部紹介すると終わらないので元となる3つの作りをご紹介致します。
①グッドイヤーウェルト製法
→難しいことを言い出すと分かりにくいので簡単に言うとめっちゃ頑丈に靴底と靴の本体が縫われてる。と言うのが特徴です。
靴底と靴本体(アッパー)の間にコルクが敷き詰められており自身と体重でコルクが沈み足に馴染みます。
更に靴底が磨り減った場合交換が可能なのも特徴です。
故にグッドイヤーウェルトの靴は半永久的に履くことが出来ます。
見た目が少しボテッとしているのでかっちりとしたスーツスタイルに適しています。
イギリス靴に多いです。
②マッケイ製法
→マッケイ製法を簡単に言うと余計なことをせずにとりあえず靴底と靴本体を縫い付けた感じです。
なので軽く最初から足馴染みが良いのが特徴です。
グッドイヤーウェルトの靴のように靴底の交換も可能ですが2、3回が上限になります。
水が染みやすいので雨の日履きには適しません。
スリムなシルエットになるのでイタリア靴に多いです。
③セメンテッド製法
→上記の二つと異なり接着剤で靴底と靴本体を貼り付けています。その為大量生産が可能でコストが安いのが特徴です。
基本的に一万円以下の靴はセメンテッドだと思って頂ければ大丈夫です。
靴底の交換が出来ないので長く履くことはできませんが水が染み込みにくいので雨大国の日本では重宝されます。
コストも安いので手入れをせずに履き潰す方におススメです。
④革の種類
革の種類も大きく分けて三種類になります。
牛の種類とかではなく牛の成長具合で変わると言う感じです。
⑴ステア
→簡単に言うと大人の牛の革です。
耐久力が高く型崩れ等しにくいですが、硬いです。素材の詳細に革とだけ書かれている場合はほぼステアとみて間違いありません。
⑵キップ
→簡単に言うと若いピチピチの牛の革です。
ステアほど硬くなくステアほど耐久性はありません。ちょうど中間の革です。
⑶カーフ
→簡単に言うと子供の革です。
柔らかくきめ細かいのが特徴です。
その分耐久力がないのでしっかり手入れが出来る方向けです。
取れる量がステアに比べ少ないので割高です。
高級靴に使われる事が多いです。
ざっと簡単にですが革の種類を紹介させて頂きました。
やっとオススメのブランドになります。
⑤オススメのブランド(国別)
最後に国別のオススメブランドです。
国によって作りも変わるのでご自身に合ってると思われるブランドをお選び下さい。
【イギリス】
❶EDWARD GREEN
→ぶっちゃけクソ高いです。でもめっちゃ良いです。私も試し履きさせて頂いたことしかありませんが3万以下の革靴は履けなくなるレベルです。
デザインはシンプルですが佇まいが凄いです。
(画像)エドワードグリーン CHELSEA
❷Church's
→エドワードグリーンに比べたらお手頃です。
私も一足持っていましたが足に合わず手放してしまいました。
作りは王道のグッドイヤーウェルト
エリザベス女王からのお墨付きブランドです。
(画像)チャーチ CONSUL
❶Santoni
→サントーニの靴はイタリア靴らしいロングノーズのフォルムです。
日本に輸入が始まった時は価格も安めでしたが最近は高騰しております。
作りはマッケイなので足馴染みも良い靴です。
❶MAGNANNI
→個人的オススメ第1位です。
デザイン、履きやすさが個人的に大好きです。
作りはマッケイが主流でマッケイの派生であるボロネーゼ製法、オパンケ製法を得意としてるブランドです。
色使いがサントーニと似ているのでサントーニの値段が少し安くなった感じです。
❶Alden
→オールデンの特徴はボテッとしたフォルムにコードバン(馬の尻の革)を使った靴を得意とします。
コードバンといえばオールデンと言われるほどのブランドです。
系統としてはグッドイヤーウェルトのプレーントゥの印象が強いです。
❷Allen edomonds
→アレンエドモンズはアメリカ国内でも珍しい純アメリカ靴を作っているブランドです。
他国に製造を任せないので正当な作りの物を正当な値段で販売しています。
日本でも人気のブランドです。
【日本】
❶REGAL
→日本人に一番馴染み深い革靴ブランドといえばリーガルだと思います。
元はアメリカの会社なので作りはアメリカ靴と似ています。
コスパに優れているので一足目に買ってみてはいかがでしょうか。
❷スコッチグレイン
→スコッチグレインで一番のオススメはshine or rainという名前の靴です。
革にフッ素を入れることで水を弾き、革の弱点である水濡れを防ぎます。
デザインも様々あるので雨の日用として一足オススメ致します。
作りはグッドイヤーウェルトが多いです。
長々となりましたがここまでで今回の内容終わります。
良い革靴ライフを👞