クロネコしるす。
骨董屋とも古道具屋ともあるいは近頃のリサイクルショップとも言えないような
一目見ただけではゴミとしか見えないようなものまでが
ただ雑然と置かれていると言うか放り出されていると言うか
そんな店の中の一角にそれは埋もれるかの様に置かれていた。
「古いものじゃないのかい?」
「そりゃ古い事は古いらしいんですが…
いえね、ご覧の通りのものでございますんで
あるいはと思ってちゃんと目の利く知り合いに見せてみたんですよ。
それの言うには確かに造られた年代は結構なものの様だが
あとから数えきれないほどの無理な修復や改修を繰り返されてるらしくて、
原型もわからないような状態になってるらしいんですよ。
だから資料としては役には立つかも知れないけど
骨董や美術品としての価値はもう無いものに等しいと言う事で」
「ここ、わかりますかね」
言われて顔を近づけてみるとなるほど軽く開かれた息づかいも漏れるような造作の
精緻とも言える口唇の両側にあとから無理矢理つけられたと思しい無惨な切り欠きの跡がある。
「裏も調べてみたんですがね。
どうも何らかの絡繰りが仕込まれていたようなんで 」
「絡繰り?」
「ええ、
例えばオルゴールと連動するようなものですとか」
骨董屋とも古道具屋ともあるいは近頃のリサイクルショップとも言えないような
一目見ただけではゴミとしか見えないようなものまでが
ただ雑然と置かれていると言うか放り出されていると言うか
そんな店の中の一角にそれは埋もれるかの様に置かれていた。
「古いものじゃないのかい?」
「そりゃ古い事は古いらしいんですが…
いえね、ご覧の通りのものでございますんで
あるいはと思ってちゃんと目の利く知り合いに見せてみたんですよ。
それの言うには確かに造られた年代は結構なものの様だが
あとから数えきれないほどの無理な修復や改修を繰り返されてるらしくて、
原型もわからないような状態になってるらしいんですよ。
だから資料としては役には立つかも知れないけど
骨董や美術品としての価値はもう無いものに等しいと言う事で」
「ここ、わかりますかね」
言われて顔を近づけてみるとなるほど軽く開かれた息づかいも漏れるような造作の
精緻とも言える口唇の両側にあとから無理矢理つけられたと思しい無惨な切り欠きの跡がある。
「裏も調べてみたんですがね。
どうも何らかの絡繰りが仕込まれていたようなんで 」
「絡繰り?」
「ええ、
例えばオルゴールと連動するようなものですとか」