GW中に読んでハマった百合マンガの感想!「コミック百合姫」誌上で「犬神さんと猫山さん」を連載中のギャグ作家・くずしろによる、百合ギャグ四コマであるっ!

 

 

貴族なのをいいことに、27歳にもなってグータラニート生活を続ける清少納言。日々のグチやあるあるネタを草子(ノート)に書きつける以外、何もしようとしない彼女の身を案じた友人の弁官が「あんたにぴったり」という就職口を紹介してくる。それはなんと、ときの帝の妃・中宮定子(13)の家庭教師という重職だった。

 

「働きたくない」「外に出たくない」と最初はぶーたれていた清少納言だったが、定子の美少女ぶりを目の当たりにしたとたんに一目ぼれ。長きにわたる引きこもり生活に終止符をうち、「まじやんごとねぇ」宮中への出仕を決意するのだった。

 

 

「小さきものはみなうつくし(ょうじょ最高ハァハァ)」と、欲望むき出しで定子に迫る清少納言。はたして中宮の貞操は守られるのか!?他にも、なぜか常時オッパイ半出しの紫式部、リア充ギャルの和泉式部、元祖ヲタク少女の菅原孝標女、謎の陰陽師「安陪の人」も登場し、宮中はカオスの度を増していく。なにせ1000年も昔のこと、史実なんてアテになりません……という内容。

 

「まんがライフWIN]という一般誌(ウェブだけど)に掲載されているにも関わらず、専門誌より過激な百合マンガ。よって同性愛と聞くだけで虫唾が走る、という向きにはオススメしかねるので注意。あとこの作品をいくら読んでも、古典文学に対する理解は1ミリたりとも深まりません!

 

(余談だが、本作にも登場する紫式部は同性愛者だった、という根強い説があるらしぃ。彼女の書いたものを読めば、わかる人にはわかる……のだとか!?)