「萩」と言えば思い出すのは毛越寺の萩だ。何年か前だが9月の祭日を利用してたまたま訪れた毛越寺浄土庭園のほとりは淡紅紫色の萩の花で染まり美しい趣を醸しだしていた。秋の七草の一つ萩の花は決して派手ではないという印象がある。万葉集で謳われた花で桜や梅の花より一番多いのはなんと萩の花。その時代紫色が好まれた色だからだという。「萩」という字は草かんむりに秋という組み合わせのとおり秋を代表する花だからかも知れないとも。萩は日本全国に分布しているようだが、さて福島県ではあまり聞かない。福島空港公園に咲いているというが見たことはない。そもそも萩の種類には「ミヤギノハギ」「ヤマハギ」などがあり仙台は萩の名所とされている。ちなみに県花が「ミヤギノハギ」であり仙台市の「市花」は「ハギ」である。だから仙台には萩祭りがある。そう言えば「萩の月」という銘菓もある。向島百花園に萩のトンネルがあるそうな。一度は見てみたいものだ。