立花今日子の手記 -9ページ目

立花今日子の手記

文字を書く練習、表現の練習として。

今日は余裕を持って登校。やればできる。
でも髪のセットは決まらなかった。

それにしても朝の通学路はどうしてこんなにも寄り道したくなるのか。
ジュース屋さんにカフェ。やたらに喉が渇く。
起き抜けの頭は正常には回転してない。だからつい無駄遣いしそうになる。
でも今日は理性で押さえ込んだ。やりくりやりくり。大学生はひもじい。


学校近くの銀杏。今日の大風でその葉が舞っていた。植物の葉や花はなぜ申し合わせたかのように一時に同じ風で散るのか。

黄金の 小さき鳥の形して 銀杏散るなり 夕日の丘に

誰の歌だったか。
与謝野晶子だ。

銀杏の散る様子を見てこの歌が頭に浮かんだ。
散っている銀杏の葉は黄金というほど深い黄色をしていない。何色と言うのだろう。レモン色だろうか。
しかし冬朝の、澄んだ空気と光の中にはこの爽やかな色がぴったりだった。
朝からいい気持ちだ。


折口信夫はやっぱり奥が深い。今日の授業も分かったような分からないような。
日本の行事その他は名前だけ中国のものを使って、でも中身は日本で古来から行われていたものである。そんな折口の考え。
昔の権力者・知識人の、先進国に近づこうと必死になっていた様子が思い浮かぶ。どうか表面だけでも先進国に並びたい。中身が違うのは、中身を理解できるほど異国の言葉に長けていなかったからか、中身だけは変えられないという誇りのようなものがあったのか、そこは分からないけれど。勝手にそう考えた。

歌舞伎を見る約束も取付ける。明日だ。

次の時間は睡魔にやられる。うーん。


昼兼夜ご飯。夜は毎日空腹との戦いである。痩せるぞ。


冬は黄色が綺麗な季節だ。

練習場所への道すがら思った。
まだ染まり切らない紅葉の黄色。
濃い緑の葉の間から覗く柚子の実の黄色。
小さなお日様がたくさん生ってるみたいだ。あったかい気持ちになる黄色。
植物の中にも人々の服の中からも色が消えていく冬。その中にひょこひょこと顔を出す黄色は心を和ませてくれる。小さな笑顔をくれる。


今日の練習はiで。sとtさんも呼んで。
足りないことがいっぱい。もっと明るくて軽い音を出したい。重厚な音も出したい。みんなと調和したい。

音楽はパレットだ。もしくは闇鍋だ。

メンバーによって全く違う音楽ができる。同じメンツでやってもコンディションだって毎回違う。全く同じ音楽なんて2度はできない。でもその中で毎回ベストを見つけたい。
もっと調和したいんだ。ぐるぐるとヨーグルトかバターみたいに。

今日は直帰。
帰ってセーターを洗おう。もう8年目になるセーターだ。優しく、洗う。

あとはお風呂に入るだけ。お風呂は天国。家に天国のある暮らしとは幸せなものだなあと毎日思う。

あ、ミュートの修理もするんだった。