1980年代中盤当時

ゴーセンが販売していた

プロケネックスブランドのラケットは

一世を風靡した名品ブラックエースを中心に

安価で良質なグラファイトラケットを多数販売しており

日本国内で多くのユーザーを得てました。

 

そんな中1986年突如として販売した

プロケネックス MS-5 ブラックエース マイクロ

 

ストリングパターン      ガットの長さ    ガットの太さ  適正テンション

縦22×横30      16m      1.10mm     25~35ポンド

今では考えられないスペックですね

この様な発想はストリングメーカーがラケットを販売してこその

成せる技かと思います

(ガットは2種類¥1,800-カーボン混在モデルと¥1,600-通常ナイロンがラインナップされてました)

 

定価¥29,000-のラケットでゴーセンガットを扱っている多くのショップさんで

販売されており部活動の学生等多く浸透していたモデルでした。

発売間も無く打つ機会が有り、見た目と裏腹にマイルドな打感と共に

打ち易かった印象を覚えております。

 

 

翌年にはヘッドも同じ¥29,000-の

グラファイトラジアルなるラケットを販売してました

(当時はラジカルではなくラジアルと言うコンセプトのラケット名で販売してました)

こちらは縦糸22本/横糸23本で当時このラケットも打ちましたが

雑誌等のインプレでは硬めの打感と記載されてましたがこちらのラケットも

逆にややマイルドな印象を受けました。

 

 

その後1988年以降は厚ラケブーム等も有りマイクロシステムラケットは

すっかり見かけなくなりましたが

現在もごく稀に張り替えの依頼を承っております

(極細ゲージガット2張ご購入頂き2本張りにて張り上げております)

 

特殊な存在の位置付けとなっていたマイクロシステムラケットですが

今でも語り継がれている良質なラケットだと思います。