リーマンショック発生時より悪いということは

 

米国のオフィス向け商業用不動産担保証券(CMBS)の延滞率は4月に10.3%に急上昇し、過去最高に近づいた。 さらに、集合住宅の延滞率は4月に113bps急上昇して6.57%となり、2015年以来の最高値を記録した。 CRE危機は悪化している。

 

商業用不動産担保証券

CMBS(Commercial Mortgage-Backed Securities、商業 不動産担保証券) は、商業用不動産ローンを裏付け資産とするモー ゲージ証券の一種です。通常、商業用不動産ローンは土地やオフィ スビルなどの資産を担保としており、テナントによって支払われる賃 料という比較的予見しやすいキャッシュフローを持ちます。担保とな る商業用不動産には、オフィス、小売、集合住宅、工業、ホテルなど 様々なタイプの物件が含まれますが、それぞれの物件に需給要因、 収入・費用、地域性などの特性があり、それらによってローンの価値 が左右されます。CMBSは1989年以降に米国で起きたS&L(貯蓄 貸付組合)危機の際に生まれた副産物で、商業不動産のリスクを金 融システムからその他の民間投資家に移転するための手段として開 発されました。