バーナンキが「異例の予告」を行ったのは、住宅バブルの崩壊による米国経済の失速が「放置できないほどに切迫し危機的である」と認識したからではあるまいか。つまり、月末の米連邦市場委員会で決定するまで「沈黙する」余裕がなかったのではないか。バーナンキもあせっているのだ。

バーナンキの「大幅利下げ予告」を受けて、10日のニューヨーク株式市場ではダウ工業株30種平均が大幅続伸し、前日比117ドル高の1万2853ドル09セントで取引を終えた。バーナンキ発言を受け、サブプライム問題による景気への悪影響が緩和されるとの期待が強まった。


ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、これまでも暴落しかけたことがあった。その都度、FRBが金利を引き下げ「何とか持ち直した」のである。つまり、疲れて行き倒れる寸前で「利下げ」という覚せい剤を注射して、一時的に元気を回復させてきたのだ。今回も1万3000ドルの大台を割り込んで大暴落の兆しが見え始めたから、バーナンキとしては「大幅利下げの予告」をして、何とか株価暴落を阻止したいとあせったのであろう。だから、2週間以上前の予告となったとはいえないか。


しかし、予告というカンフル剤はわずか1日しか効果がなかったようだ。もっと強力なカンフル剤でないと効果が出てこなくなる。次回利下げは間違いなく0.5%以上の利下げを実施するはずである劇薬効果を求めるなら、0.75%~1%の利下げが必要になる。

前回0.25%の利下げで株価大幅下落という逆効果を発生させてしまったため、今回の利下げが0.5%では普通の栄養剤程度の効果しか株価に影響しないだろう。


ただ、この劇薬効果を求めても株価が持続的に回復するとは限らないため、FRBは悩んでいるのだろう。

絶対に株価が持続的に回復するならば、1%ぐらい利下げするだろうけど・・・


利下げしか手立てがない現状では先がない。なぜならば、利下げというカンフル剤を使うにしても金利を0%より低くできないからである。

利下げ効果があるように神様にお願いしたら・・・?バーナンキさん