こんにちは
東西中医学院です
毎週火曜は「おうち」の日~
ということで、昨日はおうちセラピスト講座でした
昨日は先週の「臓腑弁証」の続きで、
「脾」についての講義から~
っていきなりのグロテスク写真~
こんな解剖人形を使ったりしながら講義が行われています
中医学で言う「脾」というのは、現代医学で言うところの
「脾臓」とは異なり、「胃」と一体となって働き、
飲食物の消化吸収を行っています。
「脾」の生理作用としては、、
・運化作用(栄養を全身に運ぶ)
・血を統制する(血管から血液が漏れ出るのを防ぐ)
・気血の生成
・全身の筋肉をつくり、その状態は口に出る
などがあります。
口から入った飲食物は、「脾」と「胃」の作用によって、
栄養分と水分とに分けられて吸収・消化されて全身に運ばれるわけですが、
この運化作用が低下することにより、栄養が行き渡らなくなったり、
きちんと水分代謝ができないことで、
食欲不振・下痢・胃に水がたまってチャプチャプする、
むくみ・おりものが多くなるなどの症状が出てきます。
また脾には昇清作用という上昇する力をもっており、
これにより胃や腸を始め内臓や皮膚などを下垂させることなく
正常な位置に保っていますが、この作用が低下することで、
頭部まで栄養が運ばれず、結果として
めまい・立ちくらみ・精神的疲労感などの他に
胃下垂・子宮下垂・遊走腎などの内臓下垂を引き起こします。
また血管から血液が漏れ出ないようにする作用が低下すると、
月経過多・不正出血・血尿・血便・あざが出来やすい
などの症状がみられるようになります。
「脾」は湿気に弱いので、これからの梅雨の時期や
湿気の多い日本の夏は「脾」にとってとてもツライ時期になります。
かく言うわたくしも完全なる「脾気虚」(脾の気が弱い)でして、
今回の講義内容は思い当たる節がた~くさん
受講生の皆さんも「脾」に何らかのトラブルを抱えていらっしゃるようで、
今回も講義を聞いて深くうなずき理解して下さったようです
講義が終わると、おやつタイム~
って本来はおやつタイムなんて設けてなかったんですよ、ほんと。
でも今回の授業は必ずどなたが差し入れを持って来て下さる
今回はK山さんからの差し入れ~
↑↑↑↑↑↑↑
これ、どっちもすごぉ~く美味しかったのです~
アサイーゼリーはゼリーなんだけど、
結構歯ごたえがあって、お味はさっぱり
その下にある黄緑のお豆ちゃんみたいなのは、
抹茶風味のチョコレートの中に、なんと小豆が入ってる逸品
K山さんいわくどちらもカルディーでお買い上げとのことで、
「帰りカルディー寄って絶対買ってこ~」
って皆さんまさかの爆買い宣言
K山さん、美味しい差し入れありがとうございました~
そして実技は「手のトリートメント」の復習を。
手の経絡はなかなか経穴を把握するのが難しいとのことで、
なかにはご自身の手に黒ペンで印を書かれている方も
トリートメント中にオイルで消えちゃってましたけど、、
そうそう
「脾」の弱い方には、消化吸収を助けてくれるようなものや、
柑橘系やお料理でハーブとして使用している馴染のある植物、
などの精油がお薦めです
・フェンネル
・コリアンダー
・マージョラム
・パチュリ など
またお薦めの食材としては、
・うるち米
・人参
・ヤマイモ
・パクチー
・生姜 など
※脾が弱いと言っても原因はいくつもあるので、
その方によってさらにピンポイントでお薦めする精油などがあります。
ということで、今回の授業報告でした~