陸上競技ファンも驚く、圧巻の走りだった。創価大学駅伝部出身の葛西潤選手(旭化成)が5月3日、日本選手権の男子1万メートルに出場。日本歴代4位の好タイムで初優勝を遂げた

 葛西選手は関西創価高校3年の時、U20日本選手権のクロスカントリーで優勝。創大時代は、けがに苦しみながらも大学三大駅伝で活躍し、全国にその名を轟かせた

 今後はパリ五輪・男子1万メートルの出場権獲得に向け、海外レースに臨む予定という。同じくOBで、共に母校を“駅伝強豪校”に押し上げた新家裕太郎選手(愛三工業)は、3月の世界クロスカントリー選手権の日本代表として、男女混合8キロリレーの7位入賞に貢献。創大卒業生が世界を舞台に駆ける時代が到来した

 先輩たちに負けじと、後輩たちの奮闘も光る。先日の関東インカレで創大駅伝部は、優勝した3000メートル障害を含む5種目で入賞を果たし、過去最高成績をマーク。鍛えの冬を経た春のトラックシーズンで、進化した姿を見せている

 さらなる高みを目指し、常に自分自身をアップデートし続ける――身近な所に「向上しよう」「人間革命しよう」とする先輩や仲間がいる人生は幸せだ。自らも、常に「挑戦の人」「成長の人」であり続けたい。 

【5/17 聖教新聞・名字の言】