書のよさを決めるのは品格だと思っています。特に作品は白の美しさが表現できないと、秀作とは言えません。自然界や人間社会に陰陽があるように、相反する要素が同居しバランスを取れていてこそ、そこに書美が生まれる。 

黒田賢一(書家/正筆会会長)