少しずつ気温が上がり、身体を動かしたくなってきた。この機会を生かしてジョギングを始めよう――。思えば、毎年同じ時季に決意し、動き始める。しかし、いつの間にか途絶えてしまう。健康のために適度な運動が必要なことは分かっているのに、である

 世間では、着替えなくてもトレーニングできるジムや、ごく短時間でできるストレッチ法など、手軽さを追求したサービスや実践法が注目されている。運動を継続することが、いかに難しいかを示していると言えよう

 なぜ長続きしないのか。運動に限らず、英語学習や貯金などにも多くの人が苦手意識を持っている。共通するのは、我慢が必要だったり、効果を実感できるまでに時間がかかったりする点だ

 この春、スタートを切った新社会人は今、それぞれの職場で仕事への意欲を燃やしているだろう。だが、待ち受ける幾つもの壁を乗り越え、5年後、10年後まで同じ気持ちを貫くことは容易ではない

 だからこそ、強い気持ちを持って継続したことは、自身の揺るがぬ土台となる。その過程には、さまざまな思いが積み重なって凝縮されていく

 新社会人の皆さん、失敗しても打たれ強く、粘り強く頑張ってください。  


 【4/4 公明新聞・北斗七星】


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