池田先生とトインビー博士の対談集『21世紀への対話』の英語版を発刊した英オックスフォード大学出版局。かつて同局の統括責任者のロジャー・エリオット卿は先生と対談を行った

 その時、“書籍出版の使命感”を語ったロジャー卿の言葉が印象深い。「私は、わが出版局が20年後にも、100年後にも、たゆみなく活発に活動していると信じます」「『遠い未来を考えて生きる』ことは、一つの組織にとってのみならず、個人の人生にとっても非常に重要なことです」

 11・18「学会創立記念日」は93年前、牧口先生の大著『創価教育学体系』を、戸田先生が発刊したことに淵源を持つ。今や地球規模で創価の哲学が広がった根源に、師弟の大願があった

 70年前の11月、牧口先生の十回忌に際して戸田先生は先師の『価値論』を補訂・再版し、世界の大学・研究所に贈呈した。これまで池田先生に贈られた数々の名誉学術称号は、牧口先生の思想を世界が正しく認識した証左でもあろう

 『価値論』の結びの文章に「人間の生命を説き明かす真実の仏法が流布された時に始めて無上最大の幸福なる寂光土が建設されるのである」と。学会と共に日々歩む私たちの道は、過去から未来へと続く壮大なる師弟の道である。 

【11/17 聖教新聞・名字の言】