【御書本文】

日本国の一切衆生に法華経を信ぜしめて仏に成る血脈を継がしめんとするに還つて日蓮を種種の難に合せ結句此の島まで流罪す、而るに貴辺日蓮に随順し又難に値い給う事心中思い遣られて痛しく候ぞ

(生死一大事血脈抄p1337)


【通解】

(日蓮は)日本国の一切衆生に法華経を信じさせて、仏に成る血脈を継がせようとしているのに、かえって日蓮を種々の難に遭わせ、揚げ句の果ては、この島まで流罪した。ところが、あなた(最蓮房)は、日蓮の弟子となって付き従い、また難に遭われている。その心中が思いやられて、心を痛めています。


【コメント】

組織において、皆の忠誠心を「当たり前」と思ってしまえばそこから信頼は崩れます。誠意には誠意で、心からの感謝を惜しみなく伝えることが大事です。