桜庭一樹さんの本は、学生の頃よく読んでいた。表紙は怖いので今も剥がしたまま本棚に置いてある。


昨日の記事に、私はファザコンなのかもしれないと言うことを書いた。心のどこかで、もう居ない父親を求めていたのかもしれない。



いままでお付き合いする人は10歳以上年上だった。詳細は伏せるが、幼少期の出来事や家庭環境を聞く限り、母親からの愛情に飢えているように見受けられた。



わたしは相手に父親としての愛情を求めていて、相手は私に無意識に母親を求めているのであれば、恋人同士ではすれ違うのも当然である。



お母さんでもないのにお母さんと言われるのが嫌なように、相手にお母さんを求められるのは嫌だった。わたしはただ、年上の相手に、触れられない愛情が欲しかった。娘のように、成長を喜んで欲しかったし、無条件で甘えたかった。



わたしは不器用で包容力もなく、母性本能というものもどういうことだかわからなかった。勝手に理想像を作ってしまい、相手が弱音を吐いたり甘えてきたときには引いてしまっていたので、気持ちに寄り添うという考え方はなかった。物をあげることで人が喜んでくれると思っていた。



最初は人が感じる寂しさというものがわからなかったけど、今はパターン化して考える訓練をしている。相手には決して言わないけれど、保護犬だと考えるようにしたら、だんだん可愛く思えてきた。吠えてきたり、かみつくこともあったけれど、根っこの部分は素直な犬がだんだんと飼い主に忠実になるのはやりがいを感じる犬



求めよ、さらば与えられんという言葉を思い出す。




んん〜わたしは一体何を書いているのだろう。

時を戻そう。




手紙送りつけ事件の傷が癒えてきた頃、同じショッピングモール内にある整体の店で働いていた人が、ゴミ出しを手伝ってくれたことがある。2歳上のその人とは音楽の趣味が合った。今までに無かった、あえて同年代の人間とお付き合いしてみようと思った。



結果、寂しさを埋めるために引き寄せあった人間とはうまくいかなかった。



『4人のお姉さんに可愛がってもらってる』



と、なんだか得意気に言われたのだが、最初、この人は一体何を言っているのだろうと思った。



子供服のショップで働いていた頃、セブンイレブンの納豆細巻きのパックと、タリーズのコーヒーがわたしのお昼ご飯だった。ワンオペなんすよー!と冗談めいて話すと、仲良くなったお客様がお弁当や作ってきてくださったり、ご飯を差し入れしてくださったことがあった。その節はありがとうございました♡



てっきり同じようなことかと思ったら、

なんだか大人の世界だった。昔から疑問なのだが、女性も男性も、なぜ自身の大きさにこだわるのだろう。ストライクゾーンは人それぞれなので、気にしなくて良いと個人的には思う。



当時、ヒモという言葉は知っていたが、ママ活、姉活という言葉を知らなかったので、彼がわたしの人の気を引きたくて言っているなんてその時は想像もつかなかった。



後に、家族を紹介したいと言われ、ご実家で行われる餅つき大会にお招きいただいたことがあったが、玄関に入ったとき、なぜか全身に鳥肌がたった。実のお姉さんは4人ではなく1人しかいなかった。



少し歳が離れたお姉さんは弟が可愛かったのか

わたしとの交際が気に食わなかったらしく



『調子に乗ってますね〜』


『子供大好きアピールですか』


『いい子ちゃんぶっちゃって』



などと、度々後ろから小言を言われた。

最初は聞き間違いが幻聴かと思ったけれど、他の人の表情を見る限り、そうではないとわかった。



ずっとそんな感じだったから、ただただしんどかった。これはわたしが言われていることではないと思い込み続けていたら、立てなくなってしまった。彼の部屋のベッドを借りて休んでいたら、お姉さんがいきなり布団をめくってきて、



『自業自得でしょ』



と、吐き捨てるように言って、去っていった。

当時、私には精神疾患の知識もなかったため、ただただ嫌がらせをされていると思っていた。相手から結婚を匂わされてはいたけれど、将来この家に入ったらいじめられ続けるのではないかと考えると、、ゾッとした。




気力が回復したので起きて1階へいくと、お母様になぜか謝られた。お父さんはアル中でどうしようもないから、お姉ちゃんに大黒柱になってもらおうとしたら引きこもりになった。わたしも仕事で忙しくしていて、娘がおかしくなるのに気付けなかったと、泣きそうな声で言われた。



反応に困ったし、わたしが耐えたところで、解決できる問題じゃないと思った。同じ場所にいた彼が、家族の前では内弁慶になってオラついた発言をするのと、私を庇うのではなく、お姉さんの発言に苦笑いをするだけだったことにショックを受けた。



他の家族も親戚も同席していた近所の人もみんなスルーでカオスな状況だったため、わたしは怖くなって泣きながら山道を歩いて電車で2時間かけて自宅に帰り、そのままさよならしたのでありました昇天



以前、Abema TVで日本の一夫多妻制の家族について放送されていたけれど、本人が言っていた4人のおともだちと同じ感じになっていたらびっくりだね。



それにしても、パンの記事に書いたシリコンの人といえ、当時のわたしはなぜ闇のある寂しい人を引き寄せてしまっていたのだろう。自身が幼少期、親からの愛情に飢えていたからだったのかな?




考えると戻ってこれないのでストップ。

あと、幸せのかたちは人それぞれだと思うようにしよう。





かわいいかわいいうちのバーニーズマウンテンは先日そっと忍ばせておいた新しい調理グッズにブンブン尻尾を振って喜んでいる。嬉しそうでなにより。看板持ち愛