高校時代に良くしてくれた人たちが
私のことをどう思っていたかわからないけど

出来ることならばこれから先も
友人となる人とはお互い心地よい関係でいたい。



私には以前、カメラマンの友人がいた。
友達が居なくて悩んでいる私に、いつかこんな話をしてくれた。


オカメインコ『1年に一度、初日の出の撮影の時にだけ会う友達がいる。連絡先も知らないし、待ち合わせすらしないんだけど、会えたときにはお互い喜んで生きててよかったねって握手をして、お互いの健康を祈る。それで別れる。友達の定義なんて言うけど実際は自分と相手がどう思うかじゃない?』


この話を初めて聞いたとき、このような友人関係もありなのかと衝撃を受けた。


今まで定期的に会うのが友達だと思っていたから。

カメラマンの友人はもういなくなってしまった。イマジナリーフレンドではないよ。



大人になってからの友達作りは難しい。
利害関係がもろに出る。運が悪いのかもしれないし、一概には言えないが、私の場合なかなかの確率で何かの勧誘だったり……ゲッソリ


友達の作り方が未だにわからない私でも
シンプルに美しい物を共有できたり、世界平和について話せる人が身近に居たらいいのに、なんてふと思うことがある。


裏切られたら辛くて、傷付くのが嫌で、関係を深めるのが怖いから、数日後にはもしかしたらまた違ったことを言っているかもしれない。

女心は秋の空〜なんて。デレデレ




前置き最長記録を更新したので
ここから高校時代の仲間のことについて書こう。


少し前に、高校時代の仲間が式を挙げた。
彼女たちらしくお笑い要素もありの、あたたかい、とても感動的なものだった。

俳優の杏さんに似ているので、
彼女の名前をアンとしよう。


高校時代まで遡るが
アンとは高校2年生の時、同じクラスになった。卒業するまでクラス替えはなかった。


勉強ができて、それを鼻にかけることなく、
誰とも仲良くできるアンのことを尊敬していた。

彼女はわたしの前の席だった。
英語の発音が先生より上手くて、上手すぎて教室がざわついて、一部の人間がくすくす笑った後の授業から、アンはわざとカタカナ英語で音読をするようになった。

今ならわかるが、どうして集団は
才能を潰すようなことを平気でするのだろう。

教師も自分より能力の高い生徒を前にしたとき、褒めるのではなく、何故ねちねちと細かいところに突っかかってくるのだろう。


ちゃんちゃらおかしい。


当時、私は人の気持ちが本当にわからなくて、
なんでアンはこんなにも自由の匂いがする人なのに、何かに抑圧されているように見えるんだろうって気になって。

でもそれを自分の無い語彙力で彼女に直接言ったところで伝わらないし、きっと傷付けてしまうから

なのでアンには
「あなたの英語、好き!ここの発音わからない!アンちゃん教えて!」と、勇気を振り絞って噛み噛みで声を掛けたのが話すきっかけだったように思う。


↑これは本当に直感でしかなかったんだけど、当時のアンのことを思うときっと触れられたくない部分があったかもしれないよね、まじで空気読めなくてごめん悲しい



そのうち体育の授業が合同で、選択授業が同じだった、隣のクラスの玉葱炒飯としっぽの4人で校内の行動を共にすることとなる。

玉葱炒飯はめちゃくちゃイラストを描くのが上手い。ジョークが面白い。しっぽは影のリーダーで、何か決める時の統率力がはんぱない。いつもニコニコしている。



え?玉葱炒飯なんて名前ひどいって?


愛じゃ、愛ハート(カマじい風)



当時、私が遅刻するたびにもらった手紙に
Dear. 豊 玉葱炒飯って書いてあったの

しっぽは私たちのLINEのグループ名を作った張本人だから名前がしっぽになったよ



皆それぞれのステージで頑張っている。
3人ともすごい人なのに、どうして卒業して年月が経っても、未だに私に良くしてくれるのだろう。

考えると戻ってこれないので、一旦ストップ。


このあとはアン結婚までのいきさつと
式当日の出来事について書いていこう。



アンと玉葱炒飯が同じ年に結婚し、
2人のお祝いの会当日にしっぽがサプライズで婚約発表をした。

その頃のわたしはメンタル絶不調で毎日被害妄想だらけだったため、みんなにはほんと申し訳ないけど正直はめられたのかとおもった。


指輪がついた左手をしっぽがしゅっと見せたとき、アンと玉葱炒飯がキャーキャー言っていた。

わたしは当時それが喜ばしいことだと理解できておらず、どうして2人が急激に叫んだのかわからなかった。

結婚する=おめでたい事と頭ではわかっていても、それを感情や表情と結びつけるのには訓練が必要である。

しっぽ本人から婚約したと言われても、どういう表情や声かけをしたら空気を共有できるのか理解できなかった。皆が何で笑いながら泣いてるのかわからなくて少し混乱した。


その後、仲間の行動の意味が分かり、めでたい気持ちが時間差で爆発したが、プレゼントのセンスが皆無なので、お祝いの品にも頭を悩ませてしまうことになる。

エステやマッサージのチケットはエリアの制限や好き嫌いがあるだろうし、カタログギフトは被るだろうし、商品券ではなんだかなあ知らんぷり


と思って
人に聞いたり、色々と調べた結果


某メーカーの脚マッサージ機を
合同出資でプレゼントすることになった指差し音譜

夜勤があり、立ち仕事が多いと聞いていたから足の疲れが解消されるといいなと思って。


喜んでもらえていたら嬉しい。
もし、使わなくてクローゼットに眠っていたら、大掃除ついでにメルカリにでも出しておくれ。



話が逸れてしまったが、

後日、アンから招待状が送られてきた。



高校時代、教室に行くのがしんどくて、ただでさえ遅刻魔なのに、女子同士でのトイレや、放課後プリクラを撮ったり、ファミレスやハンバーガーチェーンなどの付き合いに参戦しなくて

年上のごつい人と付き合っていると噂の素行がよろしくなかったらしいわたしのような人間は、きっと呼ぶのは恥ずかしいだろうしそもそも招待客リストに入っていないよね……悲しい


なんて勝手に想像していたので

驚いたし、あまりの嬉しさに玄関前で
「うええ?!ありがと〜!」と、叫んでしまった。



式当日には、高校2.3年の時
クラスをまとめていたリーダー的な子もいて

『豊ちゃん、変わらないね!』

と、相変わらずコミュ力全開の笑顔で話しかけてくれた。しかし、わたしは発達障害と診断された直後で、ふつうの大人に擬態しているのを隠すのに必死で仕方なかった。彼女の変わらないと言う言葉に引っ張られ過ぎて、引き攣った笑顔を返すのが精一杯だった。


披露宴まで何を話して良いかわからずにいたら、ペリエを飲んでいるわたしにご親族が酒を勧めてくださって、めでたい酒の力とご親族のおかげでようやく自然に笑えたり、彼女や他の人たちと話せるようになった。



自分は初対面の人に自分からあまり話題を振るタイプではなく、緊張していると呼吸が深くできなくて、つい、喉の浅い所から声を出してしまう。

子どもにも丁寧語でゆっくりほにゃほにゃ話すクセがついているせいか、クラスのリーダーだった子やそこだけ切り取って見た人は、自分のことをおっとりしていると感じるらしい。


しかし残念なことに、頭の中は常に連想ゲームでうるさいし、披露宴中でもテーブルの下ではせわしなく手や足を動かしているし


ブログを振り返って今更気付いたけど

私はきっと心を開いた人には口が悪くなる笑
真顔が怖いって言われるけど、怒っているわけでもなく、これが平常運転。

緊張すると変にニコニコしすぎてしまって、
第一印象は良いのだけど、口を開けば思ったことをそのまま言ってしまって、デリカシーのない失礼な人間のはい出来上がり〜チーン


いかつい人が猫を助けてたらいい人に見えるでしょ?私はそれの逆バージョンなのかな?

めちゃくちゃ嫌だ!!!
書いていて、自分でも訳がわからないよ。
今、自分について絶賛勉強中♡



豊は外ヅラだけは良いとか
喋らなければ良いのに。

などと、色んな人から言われるたびに、自分のことを攻撃されていると感じて、いちいち傷ついていた。

喋らなければ良いって言われたから、昔行われた数合わせの食事会で、口角を上げながらずっとニコニコ頷いていたら、そののちなぜか花束をもらった。なんでお前なの?と、同じ席の人にトイレで詰められた。

何の悪気もなく、花が好きなのかと思って、同じ席の人は美人だったし、花束から1本抜いて私からその人にあげようとしたら、なんかいろいろ喚いてどっか行っちゃった。


私からすると、出会いの場は
みんな自分のこと喋りすぎで
相手の人の話聞いてないのよニヒヒ知らんけど



そして相手に合わせすぎている自分は

猫かぶってるだけで
本当の自分じゃ無いもの猫しっぽ黒猫あたまにゃーん

疲れちゃってその後の反動が大きいから
みんなに好かれるよりも、そのエネルギーは、今のパートナーとか、仲間とか、自分を好いてくれる人に注ぎたいよね。




披露宴の写真撮影の際、
同じテーブルのメンバーで新郎新婦の席に行くと


『オリジナルTシャツを作ってくれたのは誰ですか?!』(新郎)

『この前、豊を◯◯駅の近くで見たよ!』(新婦)


といきなり言われ、私はフリーズしてしまった。



これは自己満足でしかないし
本当に喜んでもらえたかすら怪しかったのだが

よめ・だんなと書かれたオリジナルTシャツを
シルクスクリーンで刷って個人的に新郎新婦にプレゼントしていた。実際に着てくれたのに驚いた。


皆の前で、新郎新婦から不意に話しかけられることは、わたしの台本にはなかったことなので慌てるわ吃るわで大変だった……。




学生のころに話が戻るが
わたしは基本、相手がどう感じるかということにまで頭が回らず、思ったままを反射的に口に出してしまうため

直接喋るならともかく、
文章ではキツさが増して見えてしまうかと思って

仲間からもらった数多くの手紙に
どう返事を書いたら良いかわからなかった。


残るものって、もらうのは嬉しいけど
あげるのはいやじゃない?

(脚マッサージ機を友人にあげておいて
自分のこと棚にあげるんじゃないよおばけくん


思い出はカステラのように
ペロっと食べてしまえるくらいが良いよね?♡


そんな感じで(?)
人とのかかわりを深くすることが怖かったわたしが、高校という社会の中で生きていられたのは、彼女たちの存在が大きい。



わたしが発達障害ということは
職場の一部の人と家族にしか話していない。


子どもは親の生き写しって言うから?
親は自分のことを責められている風に感じてしまうのかな?母を逆ギレさせてしまった。

下の姉は『私が双極性障害になったのも、豊が発達障害になったのもお母さんのせいだ。だから私にもっと構え』ってなんだか訳わからんことになっているし


私はこれ以上人になんて言われるのか怖くてたまらない。


上の姉の『ふーん、それで?知らんぷり』と言う言葉が
反応として1番ありがたかったかな。



仲間の中には医療従事者もいるので
もしかしたらなんとなく気付いているかもしれない。

障害と聞くだけできっと身構えてしまう人もいるだろうし、逆の立場だったらなんて言葉をかけたら良いか未だにわからない。

だったらわたしが人の行動原理や自分の思考の癖について理解を深め、特性や配慮して欲しいことを職場の人に伝え、お互い傷付くことをしないまでだ。


高校時代の仲間とは、お互いステージが変わりつつあるから、いつか疎遠になるかもしれない。そればかりは未来にならないとわからない。


しかし、彼女たちとは、できることなら仲間でいたいしいて欲しい。だからわたしはそのための努力を続けて、時がきたら彼女たちに話そうと思っている。


カミングアウトしたところで、疎遠になるようならば、それはそれで仕方のないことだと理解しよう。





どんな形であれ愛しているよ!


 

あなたたちのパートナーには敵わんけど笑





明日も、元気で。