下関で同級生の講演 | 腰痛治療をライフワークとし、2012年4月5日に山口市大内御堀で開業したとよた整形外科クリニック院長のブログ

腰痛治療をライフワークとし、2012年4月5日に山口市大内御堀で開業したとよた整形外科クリニック院長のブログ

特に腰痛の診断、治療に力をいれていきます。開院の準備状況の報告と、腰痛に対する院長の考え方(マッケンジー法にもとづく治療など)、最新情報を発信します。

下関で同級生の講演を拝聴しました。長門総合病院副院長の村松先生の「外来で迷わない骨軟部腫瘍の診断」という内容でした。最初の自己紹介の話や同期の話で脱線しつつ真面目な話で締めて飽きさせないのは流石です。骨腫瘍のポイントは悪性骨腫瘍を見逃さないことで 小児なら骨肉腫とEwing肉腫、中高年ならがんの骨転移、血液腫瘍に気をつけること、年齢、部位、数で診断を絞りこむ、がん細胞は骨を直接破壊するのではなく、骨の再生と破骨細胞のバランスを崩すだけであること、骨膜反応イコール悪性骨腫瘍ではないこと、特徴的な画像を紹介されました。次いで軟部腫瘍は診断が難しいこと、最近悪性繊維性組織球腫、高分化型脂肪肉腫という診断名はなくなったこと、PETの有用性、血液検査を忘れないこと、軟部腫瘍は安易に穿刺してはいけないことなど教えてもらいました。