寒行
朝のラジオ体操に行くようになって2年になる。
この寒さの中、「よう行くなあ!」と夫に言われながら、
「行やわ!寒行やわ!!」
と自分で自分に言いきかせて。
友達におはよう、おはようと声をかけながら、
朝6時半、50人ほどが公園に集まってくる。家を出るときは、まだ暗いが
体操をしている間に明るくなってくる。空を見るのが楽しい。
大きく手を伸ばして空をみると、
お月さんが昨日より今日と明らかに大きさがちがってくる。雲の形も美しい。
森羅万象の中の小さな自分、宇宙を旅している自分、
そんな自分が大切に思えてくる。
週に一度、日曜日は友達と茶房でモーニング。
味噌汁を作り置きしてきているので、
夫はひとりで食べていることだろう
ウフッ
こうして今年もあとわずかとなった。
<短歌4首>
朝まだきラジオ体操のわが姿マスクと帽子の強盗スタイル
体操の10分ほどで白む空 朝の陽の出の速さを知りぬ
早朝のラジオ体操五十人 同じ空気を吸いて背伸びす
体操のつかの間合流した人ら川の流れのように去りゆく