一般的な乗用車とはちょっと異なるテイストを持つこの車、実は商用バンとしての使用をメインに開発されている。このため派手さはないが、割り切ったシンプルさがむしろ新鮮。なにより、低く抑えられた価格設定が魅力大だ。エンジンは1500ccのみだが、トランスミッションは4速ATと5速MT、駆動方式もFFと4WDから選べる。
カローラベースの使いやすさと安心感に、さらなる使い勝手を盛り込んだ5ナンバーステーションワゴンといった感じのフィールダー。その一方で走りも意識しており、セダンには設定のない1800ccツインカムエンジンも選べるなど、より幅広いユーザーのニーズに対応している。当然ラゲッジスペースの用量も十分に確保されており、使い勝手もトヨタらしい工夫が施されている。3分割可能なデッキアンダートレイなどは、その好例だろう。
かつてのレビンとトレノの関係を思い出させる兄弟車がランクスとアレックス。基本的な位置付けはカローラシリーズの2ボックスハッチバックだが、ヨーロッパのマーケットを強く意識した設定だけに走りに抜かりはない。たとえばエンジンは1500ccと1800ccから選べるが、このうち1800ccには132ps仕様と190ps仕様の2種類が用意されている。しかも、この190psモデルの4速ATにはステアシフトを採用するほか6速MTもチョイスできるほどだ。