かつてのレビンとトレノの関係を思い出させる兄弟車がランクスとアレックス。基本的な位置付けはカローラシリーズの2ボックスハッチバックだが、ヨーロッパのマーケットを強く意識した設定だけに走りに抜かりはない。たとえばエンジンは1500ccと1800ccから選べるが、このうち1800ccには132ps仕様と190ps仕様の2種類が用意されている。しかも、この190psモデルの4速ATにはステアシフトを採用するほか6速MTもチョイスできるほどだ。
ドイツ語の「部屋」という意味を持つ車名は、その名のとおりの快適空間が自慢。リアの左右ドアにスライド式を採用した初のコンパクトカーでもあり、乗り降りのしやすさは群を抜く。圧巻なのは助手席側のドアで、センターピラーレスのため驚くほどの広さをもった開口部となる。ちなみに、トヨタではこれを「パノラマオープンドア」と名付けている。エンジンは1500ccのみ、ミッションも4速ATのみの設定だが、駆動方式はFFとフレックスフルタイム4WDからチョイスできる。