『マルティン・ルター』
(1483年~1546年)

 

ドイツの神学者、教授、聖職者。

                                                      

ローマ・カトリック教会から分離し

プロテスタントが誕生した宗教改革の中心人物。

 

 

 

ルターは、ある日中に、

町の路上で、一人の酔っ払いを見つけました。

 

かなり酔っていて、

道端に横たわっていました。

 

そのような生活を送っていては、

魂の救いには至り得ないと思ったルターは、

その酔っ払いに声を掛けました。

 

「昼間から酔っ払っていないで、真面目に働きなさい。

そんなことでは、神様の御心には適わない。」

 

すると、その酔っ払いは、丸めた一枚の札を掲げながら、

こう答えました。

 

「これがあるから大丈夫なのだ」

 

その酔っ払いが手に握っていたのは、免罪符。

これに若きルターは、大きな衝撃を受けました。

 

これが、ルターが自らの新しい使命に目覚めた瞬間でした。

 

 

 

ルターの若かりし頃のドイツでは、

免罪符(贖宥状)を持っていれば、

罪が消えて、天国に行けることになっていました。

 

免罪符は教会が発行していました。

その免罪符を、金を払って買えば、罪が許される。

 

当時のカトリック教会では、

サン・ピエトロ大聖堂の改修工事を行っていて、

そのために莫大な費用を必要としたのが、

免罪符を発行した理由と言われています。

 

 

 

イエスは、迫害され処刑されました。

その後、伝道活動に邁進したイエスの弟子たちも

迫害、弾圧を受けました。

当初は、皆、異端扱いされたわけです。

 

しかし、時代が経つにつれ、

イエスの教えであるキリスト教は広まり、

国教となる国家まで現われきました。

 

そうなるとキリスト教会の力は巨大化し、

遂には、教会は、皇帝を跪かせる存在にまでなっていきました。

 

教会の権威は、絶大です。

その教会の発行する免罪符は庶民にとって、

計り知れないほどの価値あるものとなっていったのです。

 

 

 

これに大いに疑問を持ったのがルター。

 

ルターは、教会に質問状を出します。

九十五カ条の論題と言われています。

これによって、宗教改革が始まったとされています。

 

 

 

確かに、これならお金を払えば、救われるという観点になります。

それなら、お金持ちであればあるほど救われることとなります。

 

イエスは、「お金持ちは天国に入るのは難しい」、

と言っているのに・・・。

 

ルターが大いに疑問を抱く気持ちがわかります。

 

ルターは、カトリック教会から離れ、

聖書の言葉のみに従い、

栄光とはかけ離れた、惨めで無残なイエスの姿こそ神の恵み、

と考えました。

 

ルターは、キリスト教を原点に立ち返らせたと言えるでしょう。
(プロテスタント)

 

実は、その後、ルター等の改革派に押されっぱなしで終わらなく、

カトリック教会も改革に取り組み、巻き返しをはかったのでした。

 

 

 

カトリックとプロテスタントは

その精神性においてかなり違います。

 

カトリックは明るい、プロテスタントは堅実。

 

実際、カトリック教徒の多い、イタリア、スペイン、フランスは、

人生を楽しんでいる印象が強く、

プロテスタントが多い、ドイツ、イギリス、北欧諸国は、

堅実に発展している印象が強い。

 

何を信仰するかによって、国家も違ってくるのですね。

 

 

 

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