今回は、イスラム教について取り上げます。
イスラム教は、キリスト教に次ぐ信者数がおり、
今後、イスラム教圏の人口が増加し、
将来的には、世界一の信者数になると言われています。
そんな世界的で巨大宗教のイスラム教ですが、
一般的に、日本人には馴染みがありません。
イスラム教がどんな宗教かわからない人が多いと思い、
入門編として、今回、シンプルな解説に挑みます。
一言で、イスラム教の考えを言えば、
アッラーの神が唯一絶対的な神で、
アッラーの使徒がムハンマド（マホメット）。
ムハンマドは、アッラーに選ばれた一番正しい、
模範となる人物。
だから、イスラム教徒は、
人として、理想の姿であるムハンマドを真似る事にあります。
ムハンマドは、普通の商人で、
ある時、山の洞窟で瞑想するようになりました。
そこでアッラーから、啓示を受けたのでした。
ムハンマドは、その内容を口伝えで周囲に語り始めます。
それがイスラム教の始まりです。
このムハンマドの口伝えを、
後に、周囲が書きとめたのがコーラン。
コーランは、ムハンマドが言った事を
そのまま書きとめているので、
内容の矛盾点などがいくつもあります。
また、編集もされていません。
だから、最古のコーランと今のコーランが変わらないのです。
言葉は生きているので、
時代時代で変わっていきますが、
コーランは、変わらない。
文章表現なども時代が変われば、
変わってきますが、
コーランは、変わらない。
ムハンマドが言った事は、
絶対的な事で、議論の余地はないのです。
ムハンマドは、人間で、
あくまでアッラーを取り次ぐメッセンジャーです。
信仰の対象は、唯一絶対神アッラーのみです。
ムハンマドは媒体です。
ムハンマドは、アッラーが選んだ模範的な人間。
ムハンマド自体が、人間の教科書という存在。
イスラム教は、ムハンマドの行動を真似る。
これに尽きます。
イスラムの巡礼の仕方として、
なぜそのような事をするのか
と思うのがいくつもありますが、
答えは、ムハンマドがしたから。
イスラム教徒にとって、
ムハンマドがした事をする事が重要で、
何故、ムハンマドがそうしたのかという理由は、
問題ではないのです。
アッラーを唯一絶対的に信仰する。
そのために、ムハンマドの行動を徹底的に真似る。
これがイスラム教を理解する為の最初の一歩だと
私は、考えています。
イスラム教徒にとって、
ムハンマドは、究極のモデリング対象なのでしょう。
他の宗教で例えるのなら
キリスト教徒にとっては、イエスをモデリング。
仏教徒にとっては、釈迦をモデリング。
神道では・・・。
神道では例えられません。
他の文化、風習を背景にした教えは、
往々にして、理解しがたい点もあります。
しかし、私達は、惟神（かんながら）の道に基づいて、
他を認め、世界の発展、繁栄を祈りましょう。
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