出口王仁三郎の口述筆記で預言書である霊界物語。

この霊界物語の主人公は素戔嗚。

 

しかし、主人公である素戔嗚の登場は、

それほど多くはない。

主人公なのにあまり登場しない。

その代わりなのか、

三十五教(あなないきょう)の宣伝使が多く登場し、

主人公の素戔嗚のそれこそ手足となり活躍する。

それが霊界物語の骨格となっている。

 

先ず、三十五教(あなないきょう)についてですが、

出口王仁三郎は、主の神の教えを

三十五教(あなないきょう)としている。

 

次に、宣伝使についてですが、

これも数ある出口王仁三郎のオリジナル造語の一つ。

意味は、神の教えを宣べ伝える使者。

師でも士でもなく、

使である事がミソ。

素戔嗚の使いという事。

 

宣伝使の役割は、教えを口頭で伝えるに留まらない。

教えを実践して、

体現して見せる事にある。

 

そして、宣伝使としての仕事は、

世の中の仕組を改革し、

社会を立て直す事にある。

 

出口王仁三郎は、自分の職業を

”世界改造業者”と名乗りましたが、

宣伝使は、まさに”世界改造業者”なのである。

 

 

霊界物語のストーリーは、

宣伝使たちが神から試練を受け改心し、

霊的に成長していく。

成長していくにつれ

国家改造にも関わるようになっていく。

 

最初は、どの宣伝使も頼りなく、

言心行が一致しなかったものが、

神からの色々な試練を乗り越える事により、

少しずつ成長し、

悪を言向け和しながら、

立派な宣伝使となっていくという物語。

立派な宣伝使となった暁には

それこそ世界を変えていくのでした。

 

 

霊界物語のある一説を紹介しましょう。

エルバンドとモールバンドという化け物が登場する章があります。

この二体は、尻尾の先が剣になっていて、

その尻尾に少し触れただけでも皆死んでしまうという化け物。

それがお互いにやり合っている。

 

ある時、三十五教の宣伝使が現われ、

この化け物たちを言向け和しました。

 

最初にエルバンドが、次にモールバンドが言向け和され、

小さな蛇みたいに縮小され、

いなくなってしまいました。

 

宣伝使が真正面から、

人間の正しい道などを説いて、

言向け和していったのです。

 

エルバンドが社会主義、

モールバンドが資本主義。

 

この一説は、社会主義と資本主義が、

崩壊していくという預言。

 

社会主義、資本主義は言向け和され、

平和の満ちる社会になっていく。

 

全ては言向け和す力によって、

黄金の社会がやってくるという預言。

 

言向け和す事こそ神の手法。

 

 


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