宇佐市安心院町を流れる滝川にかかる東椎屋の滝(ひがししいやのたき)は、西椎屋の滝・福貴野の滝とともに「宇佐三瀑」のひとつで、「九州の華厳の滝」とも称えられる名瀑です。


豊の散歩道 ~豊国を歩く~ Toyo no Sanpo-michi-東椎屋の滝①


東椎屋の滝

[所在地]大分県宇佐市安心院町東椎屋(地図

[滝落差]85m


 耶馬溪(やばけい)といえば大分県中津市の耶馬溪が有名ですが、東椎屋の滝周辺は「椎屋耶馬渓(しいややばけい)」と呼ばれ、中津市の耶馬溪と同じく耶馬溪火山の溶岩噴出によって形成された地形なのだそうです。


 上部は新耶馬渓溶岩【約100万年前の耶馬渓火山の活動(旧耶馬渓溶岩時代)から数万年後の火山活動(新耶馬渓溶岩時代)の時に噴出した溶岩】、下部は成層集塊岩【角閃石安山岩質の火山砕屑物。火山礫、火山灰などが火口より放出されてそのまま水底に堆積してできた地層】で形成される縦節理の岩壁から真っ直ぐに滝壷に向かう姿は圧巻です。


豊の散歩道 ~豊国を歩く~ Toyo no Sanpo-michi-東椎屋の滝②


 滝の下部を見ると水の勢いの凄さがわかりますね。滝壷もかなり深そうです。駐車場から滝に向かう途中の下流の景色もさまざまな姿を見せてくれます。


豊の散歩道 ~豊国を歩く~ Toyo no Sanpo-michi-東椎屋の滝③


 滝の勢いある流れとは対照的に緩やかな流れがとても印象的です。耶馬溪火山溶岩の堆積から約100万年もの長い歳月を経て、形成された東椎屋の渓谷のこの景色も長い年月をかけて自然が作り出した情景。水の力って凄いですね。


 今からの季節は、紅葉狩りスポットとしてもよさそうです。う~んあせる今年はまだ少し中途半端な雰囲気ですが…。早朝は滝の水しぶきに虹を見ることができる日もあるそうですよニコニコ虹キラキラ