おはようございます。
私のような野球部出身の人間が今もっとも触れてはいけない話題に触れようとしている重本孝です。
#真面目に頑張っている全ての野球部員に幸あれ
広陵高校の報道で出回っている一連の内容について知らないし興味も無い方は今日の内容は頭に入ってこないかもしれまてん。。。
広陵高校の問題は進学・就職・転職・組織運営の全てにおいてめちゃくちゃ参考になる。
さて、本日の記事においては「広陵タコ殴り派」や「むしろタコ殴り派に冷めた眼差しを向けてる派」のどちらの意見に与(くみ)するでもなく、カップラーメンを食べた側の子のお家の方がインスタに載せたとされる、被害を訴えた、および気持ちを綴った文章から感じ、そしてこれは受験においても徹子の部屋の黒柳徹子くらい大事やなと思ったことをシェアしたいと思います。
要は部外者がこの一件から学べることって何かある?っていうことについての検討を試みるものであります。
私個人がくだんの文章を全て読んだ感想としてナチュラルに真っ先に思ったのは、
「幾多とある高校の硬式野球部の中から、この親子は広陵高校をどんなところだと想像して選んだのだろうか??」
・・です。
広陵高校が炎上し始めてからの数日の間に、甲子園出場経験のある私学の野球部出身の人と今回の件について話したのですが、予想通り「そら、寮の規則破ってカップラーメン食ったらシバかれるやろ。俺の息子がやってシバかれても『そらシバかれるわ。続けるんか辞めるんかオマエが決めろ。』言うかな〜・・。」みたいなことを言っていて、この感覚ってたぶん【その手の野球部とか、他の体育会系の部活】でやってた人ならこの感覚の人は多いんじゃないかと思います。
逆に言えば“そういうのが起こり得るところ”ということを覚悟で、さらにできるだけリサーチもした上で、もし入部するのなら「部のルールを破ったら先輩にそれこそタコ殴りにされるのもあり得る」ということは理解した上で、それでもみんな入部する人は私の時代であればしてたと思います。
実際ダルビッシュ選手などは「PLを始め、自分は上下関係が厳しそうなところは絶対無理だと思って、その中で東北高校を選んだ。」みたいなことを言っていて、ふつうはみんなそんな感じで学校は選ぶので、少年時代にそういった感覚というか、覚悟でそういった部活に入った人からすれば「寮で禁止されてるカップラーメン食べてシバかれるとかそらそうやろ。(カップラーメン食べる=自殺行為)」みたいな発想になるのは、ぶっちゃけ私は理解はできます。ただその逆でそういう感覚が想像できない人がいるのも当然分かります。
・・で、読者様を信用していないような形になりホントはこんな断りは入れたくないのでありますが、やっぱり取り扱っている素材が素材なだけに一応断りを入れておくと、私は“そういう部活では暴力も肯定される”ということを言いたいのではないし、自分が野球部に属していた経験からも、もちろん暴力は無い方が絶対にいいです。
ただ、例えば実際に旅行先を選定するにしても、治安の悪いところであるとかギャングが蔓延っているところであるとかはあって、ふつうの人はなかなかそんなところに旅行で行こうとはならないのですが、それでも旅行で行く人は行くじゃないですか。
あれと同じで、いくらLOVE&PEACEを叫んだところで、現在進行形で治安が悪かったり、紛争している地域っていうのはあるわけで、もしそういうところに行くのであればそういうところっていうのを十分理解して行くはずで、そういうところにバックパッカーみたいなことをしてギャングに取り囲まれてから「暴力反対!」とか叫んでも遅くて、そういうところをそういうところだと知っている人からしたら「なんで行ったん??」っていう見方って発生するじゃないですか。
今回の広陵高校の件に関してもそれと同じ雛形での捉え方をする人はやはりいると思います、、、ていうか実際にいるんですね。
要はアマゾン川に金魚を放ったらダメなんですよね。ピラニアとか殺人電気ウナギとかその他諸々たぶんとんでもないのが生息してるので。アマゾン側に放り込んでいいのはピラニアの場合などのみです。
そういった「自分ここ飛び込んで大丈夫?」っていう客観性って進路選択の際には自身の能力面と同じかそれ以上に大事で、それを欠いた進路、就職、転職は、仮にいくら組織側がガチで腐ってる組織だったとて自分が辛い思いをしてからでは、その後に訴えようが何しようがやっぱり本人はキツイし、どう考えても人生でそんな経験は無い方がいいです。
何にせよ進路選択っていうのはネームバリューとか全国大会の出場回数であるとか給料がいいとかの何倍も「自分ここ飛び込んで大丈夫?」が大事になると思います。
塾の先生という多くの生徒さんの進路クロスロードに立ち会う仕事をしておりますとホントに死ぬほどこれは思います。
ちなみに被害者側のお家の方は広陵高校野球部のことを「昭和で腐り切った世界でいる事自体が息子自身、耐えがたく許せなかったのだと思う」と書かれているのですが、地元での広陵野球部の評判は知りませんが、少なくともメディアで見聞きする範囲では遠く大阪から感じる分で見ても、監督さんのキャラクター始め、全員一休さんヘアの部員たちなど、どう見ても昭和か令和かで言えば、このご時世においてたぶんトップレベルの昭和やろとは思うのですが、果たして入部当初どういった部活動、および寮生活をイメージしていたのかが気になるところです。
#受験の現場で言えば偏差値は適切でもその子に合わないやろな・・・っていう学校はやっぱりあります
#ていうかカップラーメンも食べず暴力も振るわずの広陵の3年生が不憫でならん..(何もしてあげられないけど..)
思ってたより書き始めると長くなったので続きの「全ての会社・商売人に通づる組織運営という観点から見た広陵高校の問題」は明日書きます。
#特に採用に関わってる人は要チェックや!
本日は以上です。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
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