おはようございます。

 

今年も1ヶ月後から1年で一番体力的にキツい死の3ヶ月を迎えようとしている現実を受け止められないでいる重本孝です。

 

#2月24日に高3を送り出した日の晩はひとまずの役割を終えた安堵感がヤバイ・・

 

 

 

 

国公立文系の2次数学はコレでいこう!

 

 

これまでも何度か書いているネタではありますので、このブログのヘビーリーダーの方であれば「それ知ってる!」となるやもしれませんが、新たに知る方もおられるかと思いますのでその点ご容赦頂きたく思います。

 

文系の中でも特に“純系”とも言える「なかなか英語のようには数学が・・・」という受験生は進学校の上位者にあたる生徒さんの中でも多いです。

 

 

究永舎では例年文系受験生が多いわけですが、実は2次に数学のある国公立受験生のほぼ全員が毎年数学の方が成績はいいんです。

 

これは単に「最初から優秀な生徒さんが来てるから。」っていうのももちろんあるのですが、私が基本的にある時期からは「英語の成績下がってもいいから数学やるべし!」というスタンスで毎年やっているというのも要因の1つかなと主観ですが思っています。

 

今年も2次で数学がある生徒さんは、共テ仕様の全統模試を除けば全員が概ねどの模試でも数学の方が成績はいいです。

 

ここでちょっと寄り道になりますが、そもそもなぜそういう戦法を取るのかっていう話をさせて頂きますと、まず英語は昨日も書きましたが、京阪神水準を狙える生徒さんであれば(大阪で言えば公立文理学科の学年上位の生徒さんであれば)高2終了の時点で関大や昔のセンターレベルの英語であればそこまで難しくは感じない学力レベルまで来ています。

 

よって、あとは日頃授業をしている感触や、自習室での様子から、1年後にどれくらいの英語の学力になるかは予想がつきますし、また英語という科目の性質上、本番の得点もだいたい予想通りになってくれます。

 

ところが一方、数学という科目は“普通にデキる”くらいだとこれまたその科目の性質上、本番でズッコケるということは誰でもまあまああるため、「できれば数学はライバルよりも結構余裕のあるところまでその学力を伸ばし、その生徒さんが『本番、数学しくじりましたわ〜』となってもライバルと比べたら全然点は取れている。」・・・みたいなのを狙っているがゆえ、現在のような戦法となっているのであります。

 

まあ、簡単にまとめますと文系上位の生徒さんにとっては英語は伸ばしやすい・・・というか、すでに英語ができるからこそ上位者たるわけで、英語を先に整えて、高3の頭からは「あとは数学だけや!」とすることで、希望も持ちやすいですし、戦法を明確に指示できるので、生徒さんからしたら自習も非常にやりよいと思います。

 

では具体的な数学のロードマップですが、理想は、、、

 

ステップ①

青チャ・FC・シニア・サクシードなど学校で配布された演習教材を篠原ともえなのかな?と言うくらいに何周もクルクルミラクルで回し続ける。(定期テストで高得点狙う)

 

 

 

ステップ②

ステップ①に多少飽きてきたかも・・ぐらいで

 

 

に取り組みます。

 

最低2周はして「入試問題ってこんなノリか〜♨️」みたいなのを体感しましょう。

 

ちなみにプラチカ1A2BCは「理系」をします。理由は「文系」の1A2BCより簡単だからです。

 

基礎から入試問題へのレインボーブリッジ的感じで使用します。

 

さて、ここまで来たら京阪神の過去問の解答解説を大方は自力で理解できる、つまりは過去問で自習が効く素地は整いましたので次はいよいよ過去問に対峙します。

 

ちなみにここまでの流れを春休み〜G.W.中までに完了するのが理想です。

 

 

ステップ③

ここで使用するのがこの○カ年シリーズです。

 

 

 

ただ、究永舎ではこのシリーズの“できるだけ古い版のもの”をメルカリなどで購入して渡すようにしています。

 

なぜなら最新の過去問は直前期に取っておきたいからなのであります。

 

なぜ最新のものを直前期にとっておくかというのは、また公立高校入試と合わせたネタとして改めて(以前どこかに書いたような??)確認記事を書きます。

 

とりあえずそんなこんなでできるだけ古いものを買って生徒さんに渡すわけですが、その際には必ず以下のように伝えます。

 

 

まず・・・

 

「この本は単元別に編纂されてるから興味のあるところからチビチビやっていってな。残念ながら1回目はかなりキツいわ。解説読んでも意味不明過ぎてブチ切れそうになるかもしれないけどそこは数学サポーターの大学生(京大生・阪大生)に質問してな。」

 

次に・・・

 

「で、1周目終わったら2周目突入するねんけど、残念ながら2周目も『自分の脳大丈夫か?1周やったはずやのに全然ヤバイくらいできひんぞ・・汗』ってなるねんけど、それは先輩らもそんな感じやったし、全然普通のことやから気長に1周目と同じノリで頑張ってや。」

 

続けて・・・

 

「それで2周終わったら次3周目入るねんけど、この3周目でやっと『・・ん??ちょっとなんか“軽く”なったか?』って感じるはずやわ。明らかに脳の反射神経が変わって、なんか新しい脳神経細胞が構築されてる感触が出てくると思うし、3周終わった時点で冠模試はそこそこ戦えるわ。」

 

最後に

 

「3周終わったら、ひょっとしたら飽きてきて他のやりたいって思うかもしれないし、それでもまあ、、エエねんけど、できたら4周やってみて。1〜3周目よりだいぶ早く終わるし、より必要な反射神経が強固なものになって冠模試で偏差値60〜70越えは狙えるわ。」

 

・・という感じで対象となる生徒さん1人1人に話します。

 

 

京大志望の方ならこの過程の気の向いたタイミングで

 

 

を読み込みながら○カ年をするのもありです。

 

#京大合格した子たちが「黄色本良かった。」とのことでした

 

 

 

こういう感じの流れが夏明けくらいまでに完了して、そこから秋の冠模試に向けて京大阪大勢は駿台・河合がそれぞれ出版してくれている「冠模試の過去問」を

 

 

 

 

やり込んで、冠模試後の11月後半から12月くらいからは2次レベルの英数の問題を解きつつ、特に文系の受験生なので、少しずつ自習のメインは共テ対策に移行しましょう。

 

 

究永舎ではここまで全ての流れを教材の配布(古いのは生徒さんは本屋さんで買えませんので)も含めて指示しますし、冠模試の過去問も市販のものは20年分程度は揃ってますので相当な演習量が詰めます。

 

 

もちろん今日ここに書いたこと以外でも無数に合格への道筋は存在しますが、とりあえず以上が私が現場でいろんな生徒さんを見てきて現段階で「手堅い!(目に見えて結果が出る)」とこの目で見てきたプロセスです。ご存知の方はご存知だと思うのですが、高校生の受ける模試というのは大抵“校内順位”というのが出ますので、その辺を見ても「塾・予備校で習うより“早い”・“伸びる”・“安い”よ。」というのは自信を持って言えます。

 

#最後の砦は生徒さんに対してこのプロセスに説得力を持たせる信頼関係とプレゼン能力

 

 

 

笑いも何もないマニアックな回になりましたがここまで読んで下さった方、好きです。

 

 

 

 

 

 

本日は以上です。

 

 

 

 

 

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

【究永舎】

2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。

 

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