おはようございます。

 

16日のチケット(元々は第一試合で仙台育英vs履正社)を取っていたため甲子園順延が痛過ぎる重本孝です。

 

#16日どうしよ..

 

 

 

「解答解説が詳しいこと」と「学力が伸びること」に相関関係はあるのか?

 

 

昨今の東大京大系の合格体験記、および現場で生徒さんの様子を見ていて、デキる受験生ほど昔ながらの王道の参考書を使い込み、世間的には中堅レベル前後に近づけば近づくほど時代のカリスマ講師が出した「解答解説がオニ丁寧で詳しい参考書」に手を出しがちなイメージがあります。

 

その要因として、そもそも流行りの参考書というのはみんなが使うから流行りなのであり、人口分布的には当然偏差値50が一番のボリュームゾーンである以上、そこを目掛けた内容にならざるを得ないというのが1つ。

 

#上位者に新しい参考書は要らんということ

 

 

あとは中学受験や高校受験以上に、大学受験の塾選びというのは高校によって通う塾が大別される傾向があるので(東進は別)、自動的に「塾が提唱する内容」もそれに合わせたものとなるためであろうと思います。(詳しくは言わないが..)

 

 

そんなワケでどちらかと言うと、大学受験においては中堅層の方が巷では「最新の入試問題を分析した超詳しい&場合によってはネットやDVDでの講師の神授業付き参考書」を使うわけですが、果たしてそれによって上位者との差は埋まるのかと言えばもちろんNOです。

 

なんなら昔と比べて全国にはびこる東進やスタサプなどを筆頭に、大学受験生の学習環境というのは半端なくその利便性はアップしまくりボンバーなわけですが、だからと言って、高校生の学力も10年、20年前より高まるスピードは速くなっているか?と言えば全然そんなことないと思います。

 

これは要は国内における英語の学習環境が半端なく上がったからと言って英語を話せる日本人の割合は増えてるか?苦もなく英語を話せるようになれるスピードは速くなってるか?と言われればNOだというのと似ていると思います。


#たぶん

 

 

これは現場でもよく生徒さんに言うのですが、「スッと理解したことっていうのは意外と頭に残らず、反対に苦労した度合いが高いほど頭に残り、己の学力に対して血肉化する」・・というのは私はあると思ってまして、結局学力というのは・・

 

「は??どういうこと???」

 

とか

 

「これ何?????」

 

とか

 

「ぬおおおおおおおおおおおおををををををををををーーーーーーーーーーっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!覚えたはずやのにまた忘れてるーーーーーー!!!!」

 

とか

 

「はーーーっ???理論上絶対これで答え出るよな・・・。アレ〜〜〜?なんでや・・なんで答え合わへんねん・・・・。・・・ん!? あああああああああああああああああっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!ココ・・・なんちゅうミスしとんねん!!!!!!!」

 

・・みたいな非常に感情が乗ったとき、下手したら自分の不甲斐なさにブチ切れて自分で自分をボコボコにしてやりたいような衝動に駆られんばかりの感情にさいなまれているとき、、、まあ、ここまで激しくなくとも大なり小なり学力伸ばしたるぞのアクセルベタ踏みで感情がガンガンにノってるときほど身につき易いものだと私は経験上思います。

 

そういう意味では、例えば、ほら、、、、学生時代の定期テスト前の真夜中に覚醒して数時間暗記に没頭したり問題と格闘したりしてるときって、一夜漬けはスグ抜けるとは言っても、やっぱりああいう感情が“アツく”なってるときって頭に入るじゃないですか。

 

 

現場で上位者の子たち見てて思うのは、彼ら彼女らって小中の経験を通じて「学力を高めるとはどういうモードなのか?」っていうのをその感覚に刻んでるので、例えば数学なんかでも青チャみたいなのとかに取り組んでる方がなんとなく肌に合うのかなっていう..

 

英語なんかでも最初からカリスマ講師の感覚で構文を詳細にチェックされてたり、単語とかも全部最初から書いてて、自分で調べる余地をなくされてるものって、取り組む価値というか、勉強する面白みみたいなものを感じないんだと思うんです。

 

 

私自身は今自分が担当しているような偏差値の高い高校生たちとは全然違いましたが、それでも偶然が重なって、今みたいなことを仕事としてやってやろうと思い立ってから勉強していく過程で、例えば英文を読みながら「ええっっと・・・たぶんこのofの使い方オレの知らん使い方してるぞ・・・。う〜ん、、辞書で調べて・・」などと鬼のように書かれてある辞書のofの用法を1つずつチェックしていって、自分が今目の前にしてる英文と同じとおぼしき形で使用されているofの例文なんかを見つけて、心の底から目の前の英文を理解できたときなんかっていうのは純粋に嬉しいですし、スカッとジャパンもいいところです。


そして何よりもそういうのって頭に残って次“同じの”が来たら脳が反応できるんです。

 

こういうのってきっと授業中に講師から「このofはナンチャラのofね。」みたいにサラッと言われて言われるがままにメモするだけだったらそこまで印象に残らない可能性が高いような気がしています。

 

 

そんなわけで、改めて昨日の話と合わせて、勉強をするときというのはこなした問題集の冊数とか、問題数とかではなく、あくまでどういったことをどれだけ身につけられたか?今日は新しい知識・発見がどれだけ得られたか?だけにこだわれば良いと思います。

 

 

大学受験生は言わずもがなですが、このお盆期間も中3生の一部の子は特に予定がない場合は毎日のように自習に来て、夏から自習室に設置した実力テスト・五ツ木模試の過去問約10年分を古いのから修羅の如く勝手にコピってこなしていってるのですが、様子横からチラッと見てたら絶対に伸びるなと思うし、何よりも「この子ら、大学受験生になれるな」と思います。

 

#とは言っても中3生は無理せず夏休み楽しんでね

 

 

ちょっと感覚的な話も多かったですが本日言いたかったことは以上です。

 


 

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

【究永舎】

2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。

 

ご興味のある方はコチラ。

 

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

究永舎 大阪 北摂 豊中市にある

高校受験・大学受験で連勝を目指す教室