おはようございます。
もはや見た目どうこう以上に夏期講習を乗り切るために体を絞りはじめた重本孝です。
#夏期までにマイナス5kg絞る
事実の行方 〜合格体験記を読んで思ったこと〜
今年も東進の東大合格体験記が配布されているようで、私も早速メルカリで購入しました。
このブログでも何度か書いたことがあるのですが、私は合格体験記を読むのは好きなのですが、究永舎では開校以来合格体験記を書いてもらったことはありませんし、今後も書いてもらう予定はありません。
理由は単純に「私への忖度」が働くからです。
「先生の授業はどうでしたか?」「究永舎・・・・は?」とか聞かれても絶対本音では書けないでしょう。少なくとも絶対にダメ出し的なことなど100%本音で書けないのは間違いないと思うので、究永舎に合格体験記はありません。
というか、、、、、ずっとそのプロセスを見させてもらえてるのでもうそれでお腹いっぱいです。
また、宣伝についてはこのブログに頼ります。真顔
そんな感じではありつつ、それでも他塾の合格体験記は好きです。
ただ、この合格体験記に限らず、一般論として、やはり特に高校生にでもなればある程度「実際どうなん?」というものは大事にして欲しいと思います。
できるだけ「なんか雰囲気、ノリ的にはこんな風味が一般に漂ってる感あるけど、ホンマに実際のとこはどうなん?」をもっと気にして欲しいということです。
例えば合格体験記1つ取っても、なぜ大きな塾の多くはこんなものを経費をかけて作成するかというと、もうそれは単純に「ウチに通えばエエことあるよ」という風味を漂わせたいからに他ならず、それは企業であれば当然の行いです。
ただ、特に大学受験においては、まず単純に塾の掛け持ちをする人も多いですし、東進なども林先生の現代文だけを取っていた理系の子なんていうのももちろん体験記には登場します。登場する以上合格者数にも“オン”されているはずです。
灘などは複数の塾の体験記やHPに登場する人は毎年結構います。
要はあくまで合格体験記というのはその塾・予備校のパンフレットの一環であって、決して「合格への道標」ではないという視点が大切だと思います。
実際、これまた特に大学受験においては難関大受験者ほど駿台、河合、東進の寡占状態であるため、その合格率などというのも概ね統計通りに落ち着くことが予想されます。
#死んでも公表するわけないから「永遠に不明です」だけど
当たり前と言っても過言ではありませんが、合格者が一番多い塾・予備校・人気講座というのは不合格者も一番多く輩出していると思います。
それが悪いことなのではなくそういうものだということです。
#死んでも公表するわけないから「永遠に不明です」だけど
例えば・・東大理3合格者の子たちの多くが林先生の現代文を絶賛する体験記を当然書くわけですが、その体験記を読んで「そうか理3に受かるためには林先生の授業を受けた方がいいんだ!」というのを予備校サイドは狙っています。
実際のところ、おそらく今年の理3受験者291人の中でその多くが林先生の現代文を受けていたと予想されるのですが、これまた落ちてる人の大半、、、、なんなら落ちた人の方が多い可能性も十分にある、というか統計的にはおそらく・・・ということに想像を巡らせて欲しいと思います。
というか実際東大現代文は共テ+2次=550点満点のうち文系で60〜70点、理系で40〜45点くらいだと言われています。(現古漢の配点バランスは非公表)
なので、冷静に考えると理3受験者にとっては東大現代文は全体の7〜8%分の得点しか占めないことになります。
ここまでを通じて、もちろん東進は一つの具体例で、一般に受験産業のことをもっと冷静に「事実としてはどうなの?」を気にしつつ眺めた方が良いと思ってるということが言いたいのであり、ましてや林先生はその著作や授業DVDなども保持しており大好きです。
要は結局、教室でも常日頃言っていることですが、受験生にとって、いっっっっっっっっっっっっちばん大事なのは
「受かる人と落ちる人の違いは何か?」
っていうことなんです。
東大合格者の「この数学の参考書は神です!」とかっていう発言に感化されて受験産業にお布施するのではなく、その神参考書とやらを使ってて受かってる人と落ちてる人の違いは何なん??っていうところを気にしましょうってことです。
ほぼ個人的には「結論」となるエピソードを以下に書きます。ぶっちゃけ何てことはない当たり前過ぎる話です。
かつて理系の子で私が浪人させちゃった子って全員緑地公園の駿台に行ってて、それぞれ一浪を経て京大工学と九大理学に受かったのですが、2人とも数学の有名な米村先生と杉山先生のお二方をもうそれはそれは大絶賛してたんですね。
ある子なんか「あの授業は学校の先生こそ受けるべき」とまで言うほどでした。微笑
ただ、これもおそらく同じ先生方を浪人時代にその多くが受講したであろう、各文理学科出身の浪人勢の結果をそれぞれの高校の資料から読み解くと、やっぱり年度で多少違いはあるものの、平均したら半分か半分強は落ちてるんです。
実際、究永舎のその卒業生の子たちも・・
「みんな意外と自習室から引き上げるのが早かったです・・」「・・で、やっぱり残念やった子らの多くは早よ帰る子らでした。」
と、先述の2人は学年は違うんですけどほとんど同じことを言うんですね。
サンプルが少ないなどツッコミたい向きもあるかと思いますが、標本調査的感覚で捉えるなれば・・・たぶん難関大に受かりたい人にとって大事なのは米村先生・杉村先生の素晴らしい授業以上に上の赤字の部分なんちゃうかな〜・・と私は個人的には思ってます。
#ていうか現場の人は分かるはず
受験において「事実」っていうのはその産業体質もあって、なかなか大っぴらには語られませんが、おそらく数十年以上この仕事をやっておられる先生方なら誰でも知っているはずです。
数十年前も今も「受かる子」「落ちる子」は同じであると。
君、受験産業の養分になり給ふことなかれ・・・です。
#受験産業という名の人狼ゲーム
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
ご興味のある方はコチラ。
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